結末は、君にあげる。Ⅱ (ページ21)

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ep 14...4 ページ21

冬休みになった。

ちょこちょこくる蘭と大倉からの連絡を

俺は1度も返してない。

亮「……はぁ。」

俺は結局、なにがしたいんやろ。

……よくわからん。

ちょっと街にでも出て気分転換しよ。

そう思って渋谷に来た。

亮「人、多っ…。」

ドンッ

誰かにぶつかった。

亮「すんません！」
葉「ごめんなさいっ！」

亮「あ…。」

葉「…錦戸くん！？」

亮「買い物？」

葉「あ、うん！お母さんの誕生日がもうすぐなの(^^)
錦戸くんは？」

亮「俺は特になんも用ないけど、なんとなく気分転換で！」

葉「そうなんだ！」

亮「…うん。じゃっ…」

葉「あのさっ！」

亮「…？？」

葉「じ、時間あるなら喫茶店にでも入らない？
この間のお礼もしたいし…。」

亮「ええよそんなん気にせんで。」

葉「…そ、そっか。
ごめん、足止めちゃって…。」

瀬野さんは大きな荷物を抱えてた。

亮「…しゃあないから休憩に付き合ったるわ！」

俺は瀬野さんの持ってる荷物を奪うように持った。

葉「えっ…あ、うん！ありがとう…！！」

そして瀬野さんのオススメやという喫茶店に入った。

亮「…えらい古風なお店やなぁ。」

その喫茶店は今風のカフェ感はほとんどなくて
椅子やテーブルも使い古した感じやった。

「葉月ちゃんいらっしゃい！
あれ？もしかして彼氏？」

葉「ち、違いますよ；；
高校が一緒で…。」

亮「友達っす！」

「そうかいそうかい(^^)
葉月ちゃんが友達連れてくるなんて初めてじゃないか？
ゆっくりしていきな！」

亮「ありがとうございます(^^)」

葉「ごめんね、なんか…；；」

亮「ええよ、そんなん！
ここよく来るん？」

葉「昔お母さんとよく来たんだぁ♪」

亮「そうなんや(^^)
…お母さん以外の人と来た初めての相手が俺で大丈夫やった？」

葉「だ、大丈夫にきまってんじゃん！！」

亮「…はは、そっか(^^)」

なんやろ。

なんか心が温まった。