暁のヨナ_緋の光_

苦手なあいつ ページ4

やっと終わった…
やっと…終わったーーー！！！！

ガッツポーズをしながら涙を流し
心の中で絶賛喜び発散中のA

ゴホンっ


イル陛下の笑顔の圧力…こえぇ…



『ち、父上…少し外の空気を吸ってきます』

「ヨナ！まちなさい！」

ダッ

すでにAの姿はない



…脱出成功…



この国の歴史やらなんやらお偉いさんの挨拶やらなんやら…興味ないっつうの…






こんなこと私にさせるくらいなら姫さんにもっと外の世界を見せればいいのに…


イル陛下はあまりヨナを外に出そうとはしない。そりゃ姫があんまりうろちょろするもんじゃないだろうけど…。


それに当の本人が私に任せてくるからな・・・


私のこの姿を知ってるのは
イル陛下ヨナ姫…そしてじっちゃんのムンドク


ハクにこの姿みられたらと思うとゾッとするわ…

皇族とゆうものはこんな動きにくい絹の衣をなんのために着るのやら、、






ふっと弓技の練習場が目に入る


キョロキョロ

よし、誰もいない



ずっと座ったままだから体が凝っちゃった…少しぐらいいいよね





ギィィィ


この弦が張る感覚、手に伝わる振動…なんともいない心地よさ



シュ



真ん中へと突き刺さる矢


続けざまにもう一本


シュタッ




ハッ

人の気配を感じ振り返ると会いたくなかったその人物

…スウォン様

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