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風の部族 ページ25

トントン
『失礼…長老様、一杯どうですか?』



ム「珍しいなA…素顔でここに来るとは」


この姿でじっちゃんに会うのはいつぶりだろうか



『ねぇじっちゃん…お願いがあるの…スウォンの新王即位を承認して。私は風の部族を去る、あなたに"ソン"の名をお返しします。承認すれば火の部族も手出しはしない…』

もうイル陛下はいない
私を縛り付けるものなんて何もない


けれど…
私は…
ヨナのためにこの身を捧げると誓ったのだから



ム「姫にお前になれと?面をつけさせ鬘をかぶれと…?」

『そんなことはさせなくてもいい…頼みは一つ。姫が目を覚ましたら城から隠しこの風牙の都で風の部族の人間として生かしてほしい…』


私がこの姿でここを出て過ごせば自ずと城の兵の目は私に及ぶだろう
そうすれば姫はここで穏やかに暮らせるはず




ム「そんなことしてもヨナ姫も誰もお前を優しい人だと感謝などしない。そんなのはただのお前の偽善じゃ。絶対認めん,孫を手放す気などワシにはない」



そうだね…これはただの偽善なのかもしれない


欲望は人は生まれながらもっているもの

けれど優しさは人それぞれの手作りみたいなものだから偽善に思われても仕方ない


私もこれが優しさだなんて思わない
これはただの私の"願い"


床に手をつき
ゆっくりと頭をさげる


『じっちゃん…私は今まで何かを願ったことはなかった,初めて…私は…誰かの命令ではなく自分の意思で動き出そうとしている…どうか…』


ギュ


ム「お前は…まったく…頑固者で…優しい子だよ。その面をお前につけさせた時どれだけ己を責めたことか…こんな幼い娘に重荷を背負わせておいて…ワシはお前に何もしてやれん…

止めたところで…いくのだろう。」



じっちゃん
泣いているの…?

『うん…頑固な性格はじっちゃん譲りだから。』




ありがとう
ムンドク長老


孤児の私をここまで育ててくれて
生きる術を教えてくれて

旅立ちの日→←風の部族



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- 続きが読みたいです。パスワードを教えてください! (2018年6月3日 10時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
nozomi1101kanno(プロフ) - 私も続きが読みたいのですがパスワードがあって読めません。 (2018年5月25日 20時) (レス) id: 69e2cc9efd (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - 私も続きが読みたいのですが、パスワードが分かりません。 (2018年3月27日 8時) (レス) id: 2e15afb312 (このIDを非表示/違反報告)
chiaki3624ykc(プロフ) - 続きが見たいのですがパスワードが分かりません。゚(゚´Д`゚)゚。 (2018年3月23日 17時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
ranx(プロフ) - あやさん読んで頂きありがとうございます!作成の時パスつけることがありご迷惑をおかけしております(;ω;) (2016年10月9日 22時) (レス) id: 6dcf6d0513 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ranx | 作成日時:2016年9月3日 18時

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