Hope

５．ー藍sideー ページ6

藍｢だってさ、俺がイタリア美女といい感じになってたらどうしよー！そんなの嫌や！って不安になったってことでしょ？｣

《うん。まあ……》

藍｢そんなんめっちゃ可愛いやーん。俺のことめちゃくちゃ好きってことやろ？｣

《ちょっと藍くん。そんなハッキリ言われると恥ずかしいんだけど》

藍｢でも嘘やないやろ？｣

《うん……藍くんのこと、めちゃくちゃ好きだよ》


ああ、神様！
俺、いま超超超幸せです！
Aの今のセリフ、録音しておきたかったー！


藍｢せやったらなんも心配せんでええよ。俺はイタリア美女よりAのが好きやもん。なんなら今からAの好きなとこ、言ってあげよっか？100個くらいは余裕で言えるけど｣

《えー！そんなに無いよー！藍くん盛りすぎ(笑)》

藍｢嘘やないって。えーっと、笑顔が超癒し系、声も可愛い、くりくりした目が可愛い、サラサラで真っ黒の髪の毛とか触ってると気持ちいいし、泣きぼくろとか好きやし、｣

《待って待って！藍くんストップ！》

藍｢え、なんで？まだあと95個あるけど｣

《私、明日から試合だよ？全部聞いてたら明日になっちゃう》

藍｢あ、そっか。そうやった。あー、早く会いたい。試合、応援はいけないけどちゃんと見てるから。レギュラー取れるように頑張って｣

《うん。慧美さんにはまだまだ敵わないなって思うけど、日本のリベロは桜井Aだ！って言われるように頑張るね》

藍｢そーそー。その意気よ。Aはできる子！俺が惚れ込むくらいの実力があるんやから大丈夫！｣

《ありがと、藍くん。藍くんも本番に向けて練習頑張ってね》

藍｢おー。またなんかあったらいつでも電話して。…じゃあ、またね｣



Aとの電話を終えて、スマホを胸にあてて大きく息を吐く。
あ〜しあわせ。好き。



西田｢ラブラブやなぁ｣

大塚｢『俺のこと好きってことやろ？』だって。すげー自信家(笑)｣

藍｢えっ？！ちょ、もー！！二人とも盗み聞きとかやらしい！｣

石川｢藍、Aちゃんにべた惚れじゃん(笑)｣

藍｢祐希さんまで？！｣

石川｢いいなあ。お前見てたら彼女欲しくなってくるわ｣

藍｢Aはダメですからね？！｣

石川｢分かってるって(笑)Aちゃんは藍のことめちゃくちゃ好きなんだもんなー？｣

藍｢そうです！｣


って言ったら、有志くんから｢ドヤ顔すんな(笑)｣って頭はたかれた。
んもー。俺の頭、ボールじゃないんだからちょっとくらい手加減してほしい。

６．→←４．ー藍sideー

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す