46.ー藍sideー ページ48
マッサージしてもらってたら出遅れた!
Aたちもう来てる頃だよね?
急いで控室に戻ると、ドアの向こうからは賑やかな声。
あ、みんな揃ってるな。
藍「お疲れーっす」
控室に入ると女子の皆さんが選手たちと談笑していて、それぞれペコリと挨拶をしてくれた。
あれ?Aどこ?
キョロキョロと部屋の中を探していると、Aの高校の先輩だった和田が「ちょっと」と話しかけてきた。
由紀子「A探してるんやろ?」
藍「そうやけど。Aどこ?」
あっち、と和田が指さした先にA発見!
って、え?
なんで小川さんと一緒?
あ、リベロだから?でもなんで二人であんな部屋のはじっこでみんなに背中向けてんの?
なんか俺そっちのけで仲良さそう。
由紀子「藍、妬くなよ。照れ屋で緊張しいのAがあんなに楽しそうに話してるのって珍しいんやからね?」
たいして面識の無い人とあんな喋ってんのレアよ?と和田に言われて、たしかに……と納得。
藍「でも小川さんってめっちゃ優しくて気さくで明るくて面白くていい人やん?」
由紀子「めっちゃ褒めるやんか(笑)」
藍「しかも独身で彼女無しやから、Aが小川さんのこといいなって思ったら嫌やん」
由紀子「藍……それってAのこと信じてないってこと?」
藍「え?」
由紀子「藍、Aがどんだけあんたのこと好きか全然分かってないやろ?今日やって、藍がリリーフサーバーで出てきた時のAめっちゃ可愛かったんやで?」
藍「そうなの?え、聞きたい」
由紀子「Aのこと信じてないヤツには教えん」
藍「なんで?!」
由紀子「あの子が藍の猛アタックになびかんで3年も断り続けたのは……自分が信じてた人、自分のことを大切に思ってくれてると思っていた人に裏切られたくなかったからなんよ?」
藍は知らんやろうけど、と和田がAを見ながらつぶやく。
人に裏切られたくない?
過去になんかあったってこと?
由紀子「ちょっと話がズレてしまったけど、Aのこと本当に大切に思ってるんやったらあの子のこと信じて?」
頼むよ、と言う和田の顔はとても真剣で。
過去にAに何があったのか知らんけど……Aのことは信じてるし。好きすぎてちょっと不安になっただけやもん。
由紀子「試合後に重い話してごめんな?でも大事な事やと思って」
あんたら二人には幸せになって欲しい。
その和田の言葉に、俺はもっとAと真剣に向き合うべきなのかも、と思った。
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めー(プロフ) - たかみさん» 女子悔しかったですねー(>_<)少しの間、何も考えられませんでした·····。楽しみにしてくださってありがとうございます!藍くんとの絡み、もう少し増やしたいと思ってます(*^^*) (10月11日 12時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
たかみ(プロフ) - 女子悔しかったなとか色々思い出しちゃいました。。これからの藍くんとの絡み期待してます。更新楽しみにしてます! (10月11日 8時) (レス) @page13 id: 1bef4440db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めー | 作成日時:2023年10月10日 0時