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２セット目からはもう、涙が止まらなくてダメだった。
全員で戦ってる。
全員が最高のバレーを見せている。
チームがひとつになって、たったひとつ｢パリオリンピックの切符｣という目標に向かって必死で戦ってる。
神様。
こんなに頑張ってるみんなに、オリンピックの切符を、どうか……！
日本の得点が積み重なっていくたびに胸がいっぱいになって、最後の方は応援どころじゃなくなって。
二千華さんから｢泣くのはまだ早いよ！｣って喝を入れられたりした。
２セット目も取って、運命の３セット目。
息を呑むような展開に目が離せない。
一進一退の攻防戦。
一つのミスで流れが変わりかねない真剣勝負。
ついに。
その瞬間が訪れる。
24−18で迎えた日本のマッチポイント。
相手チームがサーブを打った。
けれどそれはぐんぐん伸びて、コートの外へ落ちた。
ベンチの選手が喜びを爆発させながらコートに飛び込んでくる。
コート上で戦っていたみんなも、ガッツポーズをする人もいれば雄叫びを上げる人も。
だけどみんな、目には涙が滲んでる。
二千華｢A〜！やったよ！龍神NIPPON！パリの切符つかんだよ！｣
｢うん……！よかったぁ……っ。本当に、よかった……！｣
抱き合って喜び合う選手たち。
いつも勇ましい姿を見せてくれる西田さんも。
ドヤ顔で自信たっぷりな表情を見せてくれる藍くんも。
このときばかりは顔をクシャクシャにして泣いてる。
私はそれを見て、もらい泣きをしてしまう。
感動の渦に巻き込まれた会場でヒーローインタビューが始まって、キャプテンの石川さんが感慨深そうに試合を振り返る。
しんどい時もあった、という言葉にはすごく重みがあった。
今でこそ最強だの言われてるけど、ここまでの道のりはとても険しかったはず。
私も人づてに聞いたりニュースで見たくらいの話しか知らないけど、キャプテンとしてのプレッシャーは計り知れなかっただろうな。
私だったら逃げ出してるかも。
コートの上では勇ましく、誰よりも吠えて、声を出してチームを引っ張ってきた石川さん。
穏やかな表情で安堵の気持ちを語る姿は、とてもかっこよくて頼もしい。
そんな石川さんが静かに涙を拭う姿に、またグッときて涙がでてきた。
藍くんは涙は見せず、笑顔でマイクの前に立った。
そして今年病気で亡くなった仲間へ｢やったよー！｣と呼びかける。
3月に訃報を聞いた時、すごく悲しんでいた藍くん。
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めー(プロフ) - たかみさん» 女子悔しかったですねー(>_<)少しの間、何も考えられませんでした·····。楽しみにしてくださってありがとうございます！藍くんとの絡み、もう少し増やしたいと思ってます(*^^*) (10月11日 12時) (
レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
たかみ(プロフ) - 女子悔しかったなとか色々思い出しちゃいました。。これからの藍くんとの絡み期待してます。更新楽しみにしてます！ (10月11日 8時) (レス) @page13 id: 1bef4440db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めー | 作成日時：2023年10月10日 0時
