３５．《OQT男子第６戦．vsスロベニア》 ページ37
｢ああ……緊張する……｣
二千華｢今日で決まるかもしれないもんねぇ｣
スロベニア戦の中継が始まった19時過ぎ。
今日は二千華さん以外にも、寮生のほとんどが集まって男子の試合を応援。
二千華｢しっかし……今日決めるにはストレート勝利しかないっていうのもまた厳しいねぇ｣
｢大丈夫です！みんなはストレートで勝って、今日パリ行きを決めます！｣
二千華｢そうだよねぇ。史上最強の龍神NIPPONだもんね｣
｢そうです！頼れるキャプテンの石川さんと復活した西田さんと、オールラウンダー�盒桐�がいるんですよ？セッター関田さんの天才的なトスワークだって冴えわたってるし、ミドル陣も絶好調なんです｣
とは言うけれど。
やっぱり厳しい戦いなのには変わりなくて。
蓋を開けてみれば、いきなり相手にリードを許して最大5点差まで開いてしまった。
大丈夫。大丈夫……。
みんなの顔を見たらわかる。
勝ちに行くって、ストレートで勝つって。
みんな同じ気持ちで戦ってる。
それでも2点、3点のビハインドで試合は進む。
西田さんの豪快なアタックが決まって11−14。
日本のサーバーは藍くん。
｢藍くん……お願い……！｣
祈るような気持ちで、サーブに入る藍くんを見つめる。
｢やっ……たーーー！！｣
藍くんのサービスエース。
二千華｢Aやったね！藍選手のサービスエース！！｣
｢ああ……もう……｣
カッコよすぎて泣ける。感動しちゃう。
よし！こっからこっから！というチームメイトの声に、そうだ、まだ勝ったわけじゃないんだった。むしろ負けてるんだったと我に返る。
大丈夫。
いまみんな乗ってるから絶対いける！
その思いが通じたのかはわかんないけど、相手に2点差まで迫った14−16。
関田さんのサーブから怒涛の追い上げが始まる。
相手のアタックを藍くんがセッターに返す。
関田さんが選んだのは石川さん。
｢よっしゃ！｣
二千華｢石川選手さすが！｣
石川さんのアタックが決まり、1点差！
石川さんの勢いは止まらず、4連続得点で18−16と逆転に成功した。
｢石川さんやっぱすごい……｣
二千華｢プレーで見せる、ってこういうことなんだね……｣
そこからはリードを保ったまま、石川さんの得点で迎えたセットポイント。
25点目を決めたのは。
｢藍くん……！！｣
相手コートにボールが落ちた瞬間、テレビを見ていた私たちは、まるで勝ったかのようにバンザイをして喜んだ。
あと２セット、絶対取れるよ！
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めー(プロフ) - たかみさん» 女子悔しかったですねー(>_<)少しの間、何も考えられませんでした·····。楽しみにしてくださってありがとうございます！藍くんとの絡み、もう少し増やしたいと思ってます(*^^*) (10月11日 12時) (
レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
たかみ(プロフ) - 女子悔しかったなとか色々思い出しちゃいました。。これからの藍くんとの絡み期待してます。更新楽しみにしてます！ (10月11日 8時) (レス) @page13 id: 1bef4440db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めー | 作成日時：2023年10月10日 0時
