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「……」
慧美「どうしたA〜?そんな怖い顔して」
「さとみさぁ〜ん……」
同じリベロの福留慧美さんが、インタビューを終えて戻ってきた私に話しかけてくる。
さっきのインタビュー終わりのやり取りを説明すると、慧美さんはヨシヨシ、と頭を撫でてくれた。
慧美「わざといじわるな質問してくるなんて、向こうも性格悪いなぁ」
そこへ愛里沙さんと琴奈さんも集まってきて、みんなで私の慰め会が始まった(笑)
愛里沙「待って。由紀子がおったらチーム京都が全員集合や。由紀子呼んできて」
「愛里沙さん、私出身は京都じゃなくて秋田……」
愛里沙「そんなん関係ないって。高校から活躍したAも立派な京都人!それより由紀子ー!」
由紀子「私ならここにいますよー。Aがぶすっとしてるから気になって」
慧美「Aがあのアナウンサーに嫌〜なこと言われたって。まったく、うちの可愛いAになにしてくれてんの」
由紀子「これは藍に報告案件だね」
「いや、由紀子さん。別にそこまでしなくても……」
私は藍くんに言うほどのことじゃないって思ってるのに、みんな「藍に報告だー!」って逆に私より怒ってる(笑)
「みなさんありがとうございます。なんか、その気持だけで嬉しいです。もう大丈夫なんで練習しましょ?」
慧美「Aはドライだな〜。こういう時って大好きな彼氏に会いたくなったりしないの?」
「それは……会いたいですよ〜。会いたいに決まってるじゃないですかあ」
藍くんに会いたい。とっても会いたい。
だけど今は日本代表として、大会に向けて調整している大事な時期。
公私混同は良くないから、バレーだけに集中しないと。
由紀子「A、我慢しようとしてるでしょ?」
「え?」
由紀子「大会に向けてバレーに集中しなきゃ!って考えてるんじゃない?」
「なんで分かるんですか……」
由紀子さん、エスパーなんですか?
由紀子「1年間とはいえ、Aとは高校で濃い〜時間を過ごしてきたからね。みんなよりはAのこと知ってるつもりよ」
愛里沙「我慢する必要なんて無いって。藍くん今こっちにいるんでしょ?練習終わったら電話でもスカイプでもしたらいいやん」
琴奈「そうそう。Aのこと大好きな藍くんならちゃんと話聞いてくれるって」
「なんか……みんなの口から藍くんの名前が出るだけで、藍くんが恋しくなってきます……」
本音をポロッとこぼしたら、「ノロケかーい!」と一斉にツッコまれた。
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めー(プロフ) - たかみさん» 女子悔しかったですねー(>_<)少しの間、何も考えられませんでした·····。楽しみにしてくださってありがとうございます!藍くんとの絡み、もう少し増やしたいと思ってます(*^^*) (10月11日 12時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
たかみ(プロフ) - 女子悔しかったなとか色々思い出しちゃいました。。これからの藍くんとの絡み期待してます。更新楽しみにしてます! (10月11日 8時) (レス) @page13 id: 1bef4440db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めー | 作成日時:2023年10月10日 0時