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13.ー藍sideー ページ14

女子の最終戦から3日後のお昼過ぎ。

夕方練習の前のつかの間のリラックスタイムに、有志くんから「今すぐミーティングルームきて!」と連絡があった。

ミーティングルーム?
何かあったのかな?誰か怪我でもした?

ちょっと急ぎ気味で向かうと、そこにいたのは有志くん、タツくん、健太郎さん、関田さん、そして祐希さんだった。

あれ?全員集合じゃないの?
しかもみんな、テレビ見ながら笑ってるけど。

思ってたのと違う雰囲気にちょっと戸惑いながらみんなの輪に近づく。


藍「おつかれーっす」

大塚「おー。お前、なんでこのこと言ってくんなかったんだよ。健太郎さんが気づかなかったらスルーするところだったじゃん」

西田「どうせ可愛い彼女を誰にも見せたくないからー、とか、そういう独占欲っすよ」

藍「え?なになに?なんのことすか?」


みんなが言ってる事がなんなのか分かんなくて、頭の上にはハテナが浮かぶ。


西田「え、お前もしかしてAちゃんテレビに出てんの知らなかったの?」

藍「·····へ?!Aがテレビ?!」

西田「まさかマジで知らなかったのかよ」

関田「ブラジル戦の翌日に取ったインタビューだってよ」


関田さんが指さすのはテレビ画面。
確かにAだ·····。
緊張した様子で、ビシッと姿勢を正して座ってる。


藍「えー!うそ、聞いてない!なんで!」

石川「Aちゃんのことだから、藍に見られるのが恥ずかしくて内緒にしてたんじゃない?」

健太郎「まー、今はそんなことよりテレビに集中しよ。結構内容の濃いインタビューらしいぞ」


再び画面に目をやると、代表ジャージを着たAがインタビュアーと1対1で話をしてる。

こんなん、知らんぷりなんてできんやん。
Aのロングインタビューとかめちゃくちゃ貴重やし。


石川「はい。藍は特等席な」

藍「ありがとうございまーす」


祐希さんがテレビの真ん前に椅子を用意してくれて、遠慮なく腰掛けてインタビューを見る。

A、泣いたあとだからか、目が少し重たそう。
ほっぺたにはまだ絆創膏貼ったままだし、唇も少し腫れてる。

なんか、格闘技でもしたあとみたいじゃん。

可愛い顔をあんな傷だらけにしてまで頑張って。

それが報われないとか、世の中残酷だよなあ。

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設定タグ:高橋藍 , 龍神NIPPON , 石川祐希・西田有志   
作品ジャンル:恋愛
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めー(プロフ) - たかみさん» 女子悔しかったですねー(>_<)少しの間、何も考えられませんでした·····。楽しみにしてくださってありがとうございます!藍くんとの絡み、もう少し増やしたいと思ってます(*^^*) (10月11日 12時) (レス) id: 59b863f10c (このIDを非表示/違反報告)
たかみ(プロフ) - 女子悔しかったなとか色々思い出しちゃいました。。これからの藍くんとの絡み期待してます。更新楽しみにしてます! (10月11日 8時) (レス) @page13 id: 1bef4440db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めー | 作成日時:2023年10月10日 0時

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