7 ユグォン ページ7
今日はblockbのコンサートの日。
開場も開演もあと8時間は先。
だけど私はもう会場のすぐ側にいる。
ドキドキしてソワソワして家になんていられない。
チケットもペンライトも持った。
あとは目をしっかり開いて彼らと楽しむだけ！
ぐ〜
あ。でもお腹すいた。
腹がへっては戦はできぬって言うし、ご飯食べなきゃ。食べれるかな。
会場の下のフロアにあるカフェに入る。
まだ開店した所みたいで人もまばら。
カウンターにはきっとコンサート目的じゃないスーツ姿の男性に、年配の女性たち。奥にはジャージをきた人が眠いのかテーブルに突っ伏してる。
他のお客さんたちに背を向ける格好で、ソファー席に座る。やっぱりお腹は減ったけど、何か食べれる状態じゃない。
なぜなら、私は今日初めてblockbのコンサートに参戦するから。HERのイル活をみてどハマりした私だけど、やっとこの日を迎えられた。やっと彼らに会える。チケットが手元に届いたときは手が震えた。
とりあえず、カフェラテだけ注文する。
落ち着けー、落ち着けー、あと何時間あると思ってるの私。
飲み物がくるまで携帯を開く。
待ち受けはもちろん私のエンジェル、ユグォン！
あー、だめだ。この子にこれから会えるのかと思うとそれだけで涙がにじむ。この笑顔を生で見られるの。どうしよう。
「ゆぐぅ...」
思わず声が出る。鼻水もすする。
ガッターン！
店内に大きな音が響いた。
驚いて振り返る。
どうやら眠っていたジャージの人が立て掛けてあったメニュー表をすっ飛ばしてしまったらしい。私からは背中しか見えないが相当焦ってる。
そうだよね。これだけ大きな音たてちゃったら焦るよね、恥ずかしいね。あんまり見ないでおこう。キレイな髪色だなぁ。
カフェラテが届いて、ようやく一口。
うん、なんとか落ち着いてきたかも。
そのとき私の携帯が着信を知らせる。
〜♪えみり
小声だったらいいかな？
「もしもし！えみり？おはよー！」
《おはよー！Aもうそっちにいるの？》
「いる！さっき着いた！やばいよー、緊張して吐きそうなの」
《早すぎるよ。コンサートって夕方からでしょ？Aらしいけど》
そう言ってえみりは笑う。
「だってもうすぐしたらぶろびに会えるんだよ？ゆぐにも会えるんだよ？やばくない？家にいられないもん」
《まぁ、確かに。初めてだもんね。ごめんね今日は一緒に行けなくて》
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らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (
レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました！更新まってます！ (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2016年8月17日 0時
