検索窓
今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:42,323 hit

48 テイル ページ48

今日の仕事はお昼から。
パタパタ部屋を走り回って、家事をこなしてくれてるAを寝ぼけ眼で見てる。

『A〜』

ベランダで洗濯物を干しているAに声をかける。

「どうしたの?」

ひょこっと窓から顔を出す。
小さい。俺の可愛い人。

『なんでもない〜』

「まだ寝ぼけてるの?もう」

そう言って笑ってる。

今日もいい天気だ。
ポカポカな日差しが窓から入り込んでくる。
ほんと、Aってお日様みたいだ。
そばにいると穏やかな気持ちになるから。

「よし!おしまーい」

『ありがと。今日どこか行くんだっけ?』

ソファに並んで座りながらお喋りする。

「うん!今日はらんちゃんに会いにいくの」

『らん?あぁ、ジフナの?』

「そうだよー。引越ししたから来てくださいって、言ってくれたの。お祝い持って行ってくるね」

『うん』
『じゃあ途中まで一緒に行く』

「ほんと?いいの?」

『近かったよね?いいよ、もちろん』

「次は2人でお邪魔しに行こうね」

『いやだ』

「なんで?」

『ジフナは俺がこうしてると拗ねるもん』

そう言ってAの膝に寝転ぶ。
Aがふふっ、と笑ってる。

「最年長ヒョンが何言ってるんだか」

頭を撫でてくれるから、またウトウトしそうになる。起きたとこなのに。ほんとに気持ちいい。


「テイル、そろそろ行こうかな」

玄関で靴を履く。
マスクをしてメガネを装着。

「どうみたってテイルだけどね」

『嘘だぁー。これは完璧な変装』

「わたしには分かっちゃうの」

はいっ、差し出す手。

「なに?」

『今日は手繋いでいこう』

「〜〜っ!』

『恥ずかしいの?』

「恥ずかしいけど嬉しい!」

ニコッと笑って手を握って歩き出す。



目的地まであっという間だけど、繋ぐこの手を大切にしよう。

何があっても離したくない。
大切な君の手。


マンションに着いてすぐ、ジフンが手を離そうとするから噛み付くマネをしてやった。

49 ジコ→←47 ピオ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (18 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
60人がお気に入り
設定タグ:blockb , Block.B , block.b   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました!更新まってます! (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らん | 作成日時:2016年8月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。