45 ピオ ページ45
Aと初めて会ったのは珍しくメンバー全員で行ったクラブだった。
Aの友達が、ジェヒョヒョンの彼女と友達で、顔見知りだからって挨拶をしに来た。
その友達は、テイルヒョン狙いだったらしいけど。
俺が阻止してやったんだ。
第一印象は、ほんとに笑わない子で。
キャーとかキャッとか、顔を赤くするとか無くて。とりあえずリアクションが無くて。ほんとに無だった。
『Aです』
それだけ。少し頭を下げただけ。
なぜかずっと目があってた。
隣の女の子が騒いでたから、余計に気になった。
黒髪に赤いリップが目立って、背が高いから手足も長くて、大人っぽい。
あぁ、これはジコヒョンがほっとかないな。
そう思ったから目をそらした。
『座って話そうよ！』
そう言ってジコヒョンが立ち上がって、自分の隣にエスコートしてる。
「ここに座る」
顔を上げると俺の目の前に立ってて、慌てて立ち上がるとそこにストンと座る。
みんなが呆気に取られている中、今度は立ち尽くしてる俺の手を引いて、俺の目を真っ直ぐ見つめるから隣に座る。
『ジフナずるい！』
キョンヒョン、ジコヒョンが騒いでるけど、Aは何も言わない。それから、まだ手が繋がれてる。
『あ、あの...』
キレイな横顔だな。
『手が...』
そう言うと、チラッと繋いでる手を見てパッと離されてしまった。離されてから繋いだままがよかった。と後悔している自分に驚く。
でも。
近くでみると本当にキレイな人だ。
鼻も高いし小さめな唇が可愛い。
俺がAに見とれてるように、きっとメンバー全員が気になってたと思う。
騒がしく絡まれてるテイルヒョンだって、ちらちらこっちを見てるから。
『...なにか飲みますか？』
そう言ってテーブルに置いてあったお酒を掴んで一口飲む。Aはその言葉に顔をこっちに向けて、手を伸ばす。俺の手からグラスを取って飲み干してしまった。
『ぇあ』
思わず顔が赤くなる。
良かった部屋が薄暗くて。
Aがグラスをテーブルに置いて、一瞬唇をなめた。
なんだ！なんだ！！なんだ！！！
体が火照ってきた。
胸がざわつく。
A越しに見てるジェヒョヒョンがぽかんと口をあけてる。
「わたし、」
「あなたより１つ年下です」
そう言って髪をかきあげながら言うから。
それから、初めて少し笑うから。
さっきからずっと俺の目をみるから。
激しい動悸がおさまらない。
ドクンドクン
口から心臓が出てきそうだ。
目が離せない。
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らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (
レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました！更新まってます！ (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らん | 作成日時：2016年8月17日 0時
