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23 ピオ ページ23

「ライブハウス?」
「そう!お願い〜」
「いいけど私行ったことないよ。大丈夫かな?」
「大丈夫!適当にオシャレしてきて!」

待ち合わせの時間と場所を決めて授業が終わる。
窓の外を覗いたけど、そこにはもうジフンはいなかった。

やっと授業が終わった、って考えながら歩いてたら前にジフンと私は知らない女の子たち。
なにか楽しそうに喋ってる。
そう言われてみたら、女の子たちは頬を赤くしてなんだか嬉しそう。
やっぱりジフンは人気なんだ。そう心の中で思った途端。チクン。胸の中で何かが刺さった。
え?なんだろう。なんの痛み?

難しい顔をして立ち止まっていたのか、気がつけば女の子たちがこっちを見ている。

『A!授業間に合った?』
ジフンが私を見つけて叫ぶ。

「うん!大丈夫だったよ。また明日ね」

女の子たちが怖い顔をしているのに気づいて歩き出す。
そういえばジフンが他の女の子といるところってあんまり見たことなかったんだ。だからかな。
いつも隣にいてくれてるもんね。

モヤモヤとした気持ちが心の中で溜まっていく。

「帰ろ」

そう呟いて学校を出る。






「Aー!こっちこっち」
待ち合わせの時間。手招きするレイ。
それにしても結構な人。
「なんか緊張するね」
「大丈夫!やだA可愛い〜」
「もーレイは」
そう言って2人でふざけあう。
「ライブって誰がするの?」
「アマチュアの人たちだから色々!最近の私のお気に入りはラッパー2人なの!」
「へー」
ラップ?あんまり聴かないからわからないけど。
「その1人がミノにめっちゃ似てるの!最近で始めた2人だからまだよく知られてないんだけど、かっこいいよ〜」
「かっこいいんだ...」
その言葉になぜかジフンの顔が浮かんだ。
「まぁAにはジフン君がいるけどね!」
「もー!なんでよー!」


お喋りしながらライブハウスへ。

始まる直前、すごい熱気。すごい人。
押しつぶされそうになりながら1番端で落ち着く。

「大丈夫?」
「うん、なんとか」

ステージからものすごく高い。
ここからかっこいい人が出てくるんだ。

と、暗転するステージ。
歓声が洪水のようにおこる。

ものすごい重低音が響く。

ステージに現れたのは紫のスーツに黒いシャツ。
サングラスをかけてすこし胸元がはだけてる。
背の高い男の人。
雷みたいな電流が私の中を通り抜ける。
すごく低い声が体の中に響き渡る。

目が離せない。
かっこいい。

ステージの男の人が前髪をかきあげる。


あれ?

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らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました!更新まってます! (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らん | 作成日時:2016年8月17日 0時

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