19 ジコ ページ19
「おめでとう！」
「キョン！おめでとう！」
「Aめっちゃきれい！」
「おめでとう〜」
「お幸せに！」
柔らかな日差し。
透き通るような快晴の空に、色とりどりのフラワーシャワーが舞う。
沢山の人が駆けつけた結婚式は笑顔が溢れてる。
本日の主役、我らがパッキョンとお相手のA。
2人は長い付き合いで、ようやくここまできた。
俺も2人とは付き合いが長い。
見たくない2人のラブシーン、喧嘩、別れの危機なんかもたくさんあった。
2人とも我が強い。何回俺のおかげで乗り越えてきたか。
まぁ、でも。いまが幸せならいいのかな、って2人の顔を見てると思う。
あんなに一緒にバカばっかりやってきたキョンだけど、守る家族ができるってだけでちょっとだけ、ほんのちょっとだけ頼もしく見える。
『幸せそうですね〜』
黒いスーツに満面の笑みで2人を見守るピオ。
Aがそんなピオに手を振ってる。
それに気づいたキョンが手を振るのをやめさせてる。
"あそこにピオがいるよ〜"
"手なんか振らなくていい！"
"なんでよ〜"
"俺だけ見てろ"
キョンがAにキスをするから周りも盛り上がる。
Aも嫌がりながらも嬉しそうだ。
『なんだあいつら』
『見てるこっちが恥ずかしいね』
ゆぐが言う。なんとも言えない表情をしてる。
『グォニ？』
『俺ちょっとAの事好きだったなー』
『！』
『知らなかったでしょ？俺もだよ。今日気付いたから』
『グォニ...』
『でも！相手がキョンだからしょうがない！』
Aがこっちに手を振ってる。
ドレスが引っかかって転びそうになる。
すかさずキョンが気づき、抱きとめる。
『ヒョンには僕がいるでしょー！』
そう言ってピオがゆぐに覆い被さる。
『ほら！テイルヒョンがヤキモチやいてる！ハハハ！ヒョン行きましょー！』
そう言ってゆぐとピオはテイルたちの所へ。
「ジーホー！」
Aがそばにくる。幸せいっぱいの顔してる。
「今日はほんとにありがと！ジホの歌に泣いちゃった〜！かっこよかった〜！あぁ、キョンには内緒だけど！」
「みんなは？」
『あっちにいる』
振り返るとジェヒョヒョンがプールに落とされてる。
『ね、ここまでこれたのもジホのおかげだよ。ありがと』
「なんだよ、改まって」
『ただ言いたかっただけ！』
そう言ってAが抱きついてきた。
あぁ、こいつこんなに小さかったな。
『A！ジホヤ〜！』
振り返るとキョンが大きな花束を持ってた。
あふれ返るほどのバラだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らん(プロフ) - すーんさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです。中々思うように出来ませんがまた見てください。ありがとうございます (2016年8月20日 1時) (
レス) id: be474ec87e (このIDを非表示/違反報告)
すーん(プロフ) - ハマりました！更新まってます！ (2016年8月20日 0時) (レス) id: dc57f5d664 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らん | 作成日時：2016年8月17日 0時
