【イナGO】壊れちゃえばいいのに… (ページ3)

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＊第一話＊ページ3

朝、学校へ行き教室のドアを開けると降ってくる水。
ここ最近の朝の恒例行事だ。
制服、髪、鞄がビショビショに濡れる。

倉間
「なんだ今日も来たのかよ」

霧野
「本当に来なければいいのにな。なっ神童」

神童
「ああ、あんなことをしておいてよく来れるもんだ」

サッカー部以外のクラスの人も何かコソコソと、悪口を言っているようだけどサッカー部の人たちの声が一番よく聞こえる。

倉間
「おい、なんか言ったらどうだ？」

1人は私に詰め寄ってきてそんなことをいってきたけど、私は、返事をする気になれず無言で自分の席へと向かう。

倉間
「おい、無視すんじゃねぇよ！！」

ドガッ

A
「うっ……」

それにイラついたのだろう。
私は彼にお腹を蹴られその場に座り込む。

すると、今まで見ているだけだったクラスの男子達が一斉に蹴ってくる。
さすがにサッカー部ほどのキック力ではないものの、中二男子のキック力。
そして、女子達には掃除用のモップなどで叩かれる。
何度も何度も蹴られ、叩かれ、意識が遠のいていく。

その中で思いだしたのは、全てが狂い始めた二週間前のあの日のことだった。