私／俺のこと、覚えていますか？【イナダン】

＃１９ 作戦決行 ページ21

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　霧野 side



「シュートか。おもしれぇ！やってみるぜ！」



綱海さんもノリノリ。さすがですね。



「ありがとうございます！では、お願いします！」



そう言い残して、２機は再び空での戦いに戻って行った。



「いっちゃった……」



信助はいまだに信じられないらしい。かなり脱力している様子だ。



「やりましょう！あのロボットたち、必死に戦ってくれているように思うんです！」



それに比べて、天馬は相変わらず。いつも通りの調子だ。



だが……



「待て、天馬。これが敵の罠とは考えられないのか」



どこまでも否定的、白竜。



ちょっと深読みしすぎじゃないか…？



「いや、このままでは状況は変わらん。のってみてもいいと思うが」



だが、大抵白竜と同じように否定する剣城が、めずらしく賛成派だった。



諦めたのか、呆れたのか。白竜はため息をついて、認めた。



「他に、異論のあるやつはいるか」



円堂さんがそういうが、誰ひとりとして異論を唱えるものはいなかった。



「よし、やってみよう！天馬、みんなに指示を！」



「はいっ！！」



……こんなこと、人類初だと思わないか？




　花咲 side



バンたちが帰ってきた。あの作戦を、決行するらしい。



ジンの指示で、銃系統の武器に換装。



「みんな、準備はいいな」



「「おうっ！！」」



ジンは、状況を確認して、言った。



「一斉砲撃開始！」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿さぁ、作戦決行だ！！



銃口を敵に向けて、一斉に攻撃する。



そうしていたら、上手く、ひきつけることができた。



「ひきつけた。全機、スコアボードに向かって後退！」



ジンの指揮は的確だな、と、いつも思う。



あたしたちは言われた通り、全速でＬＢＸを後退させていく。



大群は、誘われてくるようにうねり、流れていく。



そして、お兄ちゃんたち、サッカープレイヤーのみなさんは離れていく。



あともう少しだ！！

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