可愛いは要らない【江戸川乱歩】 ページ17
「ふぃー、今回も骨のない事件だったなぁ」
昼下がり、事件をあっという間に解決してしまった乱歩さんと一緒に横浜の街をダラダラ歩いていた。うーん、事件解決するときとのギャップが可愛い。
「流石乱歩さんですね」
「当たり前よ」
ふんす、と自信満々に息をるく乱歩さんが可愛くて思わず笑ってしまう。
「あ、A今変なこと考えたでしょ」
「すみませんw」
「すみません禁止！！……あ」
突然乱歩さんが立ち止まった。視線の先を辿ると、成る程カフェだ。
「これ、食べたい！」
無邪気な女笑顔を私に向けてくる乱歩さん(26)。可愛いof可愛い。
天使だ、この26歳児は間違いなく天使だ。
「おいひぃ」
セットでついてきたケーキを頬張りながらご満悦な様子の乱歩さん。
「あの、カフェオレ飲まないんですか」
むしろ飲んで。
ずっとケーキを頬張っている乱歩さんに胸焼けしそうだ。可愛いけど。
「混じるからやだ」
「あっ…はい」
「Aも食べて」
間髪入れずにフォークを口に突っ込まれた。シフォンケーキの柔らかさが口元で溶ける。
これは…間接キス………なのか？考えると急に顔に熱が集まる。
「美味しい」
「でしょ」
鼻歌交じりにペロッと乱歩さんはケーキを食べきってしまった。
結局カフェオレは私が飲んだ。可愛いから全て許せる。
「ちょっと遠回りしよっか」
店を出てから乱歩さんは言った。
「…？はい」
なにかと合理的な乱歩さんのことだから真っ直ぐ探偵社に帰ると思っていたので少し不思議に思ったが、私は何も言わずに乱歩さんの後に従った。
「ここ通ろう」
細い道を乱歩さんが先に通る。
その時
「……っ！？！？」
急に乱歩さんが消えたかと思うと、左に強い力で引っ張られた。
そのまま縫い付けるように壁へ押される。横を見ると乱歩さんの手、前を見るとちょっと不機嫌そうな乱歩さんの顔。
「ねえ」
頭を引き寄せられ、耳元で囁かれる。いつもとは違う低い声で少し吃驚する。
「僕はAの、何なの」
かぷ。
「んっ」
「答えて」
「ひっ……かれ、し…です…」
「だよね」
「…んっ」
乱歩さんはそのまま首元に顔を埋めて、私の首に舌を這わせた。
「僕が何か喋るたびに僕のこと可愛いって…僕も男なんだけど」
あ、上目遣い可愛い。
「ほらまた」
「いたっ………！！」
がぶぅ、と乱歩さんは私の首を噛んだ。
「彼女に可愛いって言われても嬉しくない」
ぐい、と乱雑に手を引っ張られて歩き出す。
「このまま僕の家に帰るよ、僕のこと可愛いなんてもう二度と考えれないくらい激しくするから」
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赤羽 - 最高！続きいつまでも待ってます、、二千年後も (2月23日 17時) (
レス) @page25 id: 462520c403 (このIDを非表示/違反報告)
りお - 加藤めっちゃ人気やな…良かったな加藤☆ (6月13日 20時) (レス) @page25 id: 277740fe28 (このIDを非表示/違反報告)
るりら - 最高 (2022年12月25日 16時) (レス) @page7 id: db0aaa71fc (このIDを非表示/違反報告)
かおり(プロフ) - 加藤ー！安吾よ。((後何言うんだっけ？あれ？ (2022年3月10日 21時) (レス) @page25 id: e165a9ec89 (このIDを非表示/違反報告)
鏡花 - 推していても推していなくても、全てのキャラがかっこいい…素敵な作品、ありがとうございます！ (2022年1月22日 13時) (レス) @page25 id: 4b25a88413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぐれった | 作成日時：2019年7月7日 14時
