【文スト】乱歩さんの殺人ストーカー２【江戸川乱歩】

私怨です、クニキダ。 ページ11

─────「ん、んう……？」


…………？天上……？に、カーテン………ここどこ…？っていうか私何してたんだっけ…？


ぼんやりとした寝ぼけ眼で少し辺りを見回すと、誰か(やたらと見覚えのある人物)がこちらを覗き込む。


？「オヤ、お目覚めかい？」


？「む、目が覚めたか。」


「………………」


最初に覗きこんで来た人物もそうだが、二人目の人物にも驚き、少し目を見開いて固まる


？「自分の名前は言えるか。何があったか覚えている《ゴッ》がｯｯ」


？「えっ!?」


話を全く聞いていなかったので何を言っていたのか分からないが、理解が少しだけ追い付き、それと同時に素早く起き上がり蝶の髪飾りを着けた短髪の女性──ヨサノより奥に居た眼鏡を掛け、手帳を持っていた男──クニキダの顔面に反射的に拳をお見舞いした。


眼鏡がちょっと痛い。…………あれ、痛い？……夢じゃないのか？


国「………な、にをする!!」


「えぁっ、えっ、私怨です!!」←


殴った勢いで椅子から落ちて後ろに倒れたクニキダがわなわなとした後にガバッと立ち上がって怒鳴ってきて驚いた反射で(正直に)答える


国「ハアァ!?俺と貴様は初対面だろうが!!」


「へぁっ、あ、そ、デスネ……キライナヒトトニテイタモノデ、ツイ。」


(思い切りカタコトになってしまったが)咄嗟に嘘を吐く。…待て？これもしかして現実…


与「…あー、一先ず、記憶の方は大丈夫そうだね？」


「ハ、ハァ……」


これが現実として、だとしたらここは探偵社で……えと


考えている途中で、ヨサノとクニキダとは別の、ヨサノと反対側から話しかけられた。


？「あ、あの！娘を助けてくださり、ありがとうございました！」


？「ありがとー！」


「へ？あ、あぁ、あの親子……いや……！」


話しかけられた方に顔を向けた際に顔に触れた髪に違和感を感じた。


か、髪が…!!ふぁさふぁさしている……!?風呂に入った訳じゃないのにガサガサしてない…!?


母「本当に、なんとお礼をしたら良いか…!!」


「はっ、あ、いや、お礼とか、いいデスヨ……」


母「で、ですが…！」


「本当に大丈夫なんd《ぐううぅぅ》………。」


国･与･母「……。」


大丈夫なんでと言っている途中で盛大に私の腹が鳴り、微妙な空気が流れる。その空気を女の子が破って直球で聞いてくる


子「おねーちゃん、お腹空いてるの？」


「いやぁ、ｱﾉｩ………」


この腹め！！！何故鳴った！！！これは…奢られコースでは……？

昼時の、大ピンチ。→←昼時の、事故。

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