弍拾陸 ページ32
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国木田「お前、何をしている」
「見て理解せぬか...競りだ」
まるで子供を叱る母親の様にAに云う
国木田「未成年が飲んでいいものでは無い!」
そう怒鳴るとAのジョッキを取り上げる
「......生を受けて26年......」
そう小声で呟き国木田を睨む
国木田「......」
理解したのか無言でジョッキをAの手元に置き去って行った
与謝野「やっぱアンタ未成年に見られるんだねェ」
「......競りの再開だ」
与謝野「負けないよ」
そう云い亦飲み始めた
与謝野「...之はもう降参だねェ」
暫く飲み進めていたが、与謝野が机に突っ伏して降参の言葉を上げる
「我は前世からも天に仕え続け現世でも轟雷獣と謳われる存在......神の側近、悪魔をも従わす力を持つ......そんな我に闘いを挑もう等百億万年早い!平伏せそして崇めよ!!」
酒に強いと云えど、矢張り少しは酔っているのか、何時もより発言が多く、椅子の上に乗り机に片足を乗せて高笑いをしている
敦「うわぁ.........乱歩さん、あの二人どうしましょう」
それを目にした敦はげんなりした様子で乱歩に呼び掛ける
乱歩「...放って置こう」
二人に視線をやったが之は無理だと判断したらしく諦めの言葉を口に出す
賢治「僕がお二人をお家迄運びましょうか?」
「我は与謝野晶子程酔っては居ない...自ら居城に帰還する」
賢治の提案にAが横から顔を出す
賢治「そうですか!では与謝野さんを運びに行ってきます!」
そう云い、与謝野を背負い探偵社を出て行った
乱歩「酔ってる人程酔ってないって云うけど...」
「何を云う...外見で理解出来る事」
そう云い乍未だ酒を飲むAの顔は全くと云っていい程赤くなっていない
乱歩「今日は何時帰るの?」
「ふむ......之を飲み干した後に帰城するとしよう」
先刻与謝野と飲み比べをしていた机を一瞥したが、大量にあった酒がAの持っているもの以外一本残らず飲まれていた
乱歩「ふーん......あ、一緒に行ってあげるよ」
「......菓子目当てか」
乱歩「ピンポン、正解」
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裕(プロフ) - 終わっちゃうんですか!?もっと読みたいです!織田作との関わりや乱歩さんとの恋愛事情もっとみたいです!気長に待ってます! (2019年7月12日 22時) (レス) id: 7d98098e8d (このIDを非表示/違反報告)
かしわ - 面白いです。応援してます! (2019年3月26日 17時) (レス) id: 867f9136f1 (このIDを非表示/違反報告)
まんじゅうねこ(プロフ) - ……ホラ、正直に言えよ。ほんとは、中二病なんだろ?(イケヴォ) (2018年11月29日 23時) (レス) id: 5748b81071 (このIDを非表示/違反報告)
乱歩ルート期待の敦くんの妹 - 猫耳…でも狼耳もよくない?あとは…あれだな、夢主の笑顔をください。エンジェルの笑顔〜!マイエンジェル(敦)とエンジェル(夢主)の絡みも見たい。 (2018年5月30日 20時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ&キララ(プロフ) - リクエストで野良の子猫をゆるい顔で撫でる夢主とそれを発見し眺めてた乱歩さんをお願いしたいです!設定が雑な上に長くてごめんなさい… (2018年5月24日 19時) (レス) id: 8fa86492e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペロペロキャンディ | 作成日時:2018年3月7日 19時