【文スト】中二病、名探偵に気に入られたってよ

拾漆 ページ18

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太宰が「一緒に心中してくれる美女はいないかなー！」と云って探偵社を出た後、乱歩は考えていた



乱歩「恋愛感情......」


「何だ。恋煩いか？...我も前世、ある男、フォルセティとの誓を交わした事が......」


乱歩「うわぁ！？」



後ろから行き成り話し掛け、長々と語るAに乱歩は肩を跳ね上げた



「む？江戸川乱歩、お前が驚くとは珍しい」


乱歩「考え事してたの！」


「考え事...？お前に考え事等、...はっ、真逆、遂に煉獄の王オグマが侵略を......」


乱歩「違うから！」




はっとした様に目を見開くAに乱歩は眉を上げ否定する




国木田「乱歩さん」


乱歩「ん？あ、国木田、どうしたの？」


国木田「先程連絡が入ったのですが、殺人事件の依頼です。密室殺人事件で、証拠もなし、乱歩さんの御力添えを頼みたいそうです」



乱歩を呼び、書類に書いてある内容を読む国木田



乱歩「証拠もなしの密室殺人...。ふーん、証拠さえも見付けられなくなったのか最近の警察は。駄目だね、僕が居ないとなーんにも出来やしない。」


口を尖らせ乍云う


そしていつの間にか本を読んでいるAの方を向く



乱歩「A、依頼だって。行くよ」


「我が身にも休息は必要...か。人間とは脆いものだ」


乱歩「ほら、助手なんだから怠いとか云わないで行くの！」



国木田から場所を聞いた乱歩はAを引きずる様に引っ張る


国木田「乱歩さん、今日は何時もより乗り気ですね」


乱歩「そりゃあなんてったってAの仕事っぷりを初めて見る日だからね！」



と云うと探偵社を出て行った

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