【文スト】中二病、名探偵に気に入られたってよ

壱 ページ2

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ばしゃん、と水の跳ねる音がした



「五月蝿い！どうせなら、此処で死んでいってやる！！」


男は叫ぶ。







こうなった経緯は数時間前に遡る＿＿＿＿




福沢「乱歩、依頼だ。」


福沢が乱歩を呼び、何事かと思ったが、依頼の話らしい


乱歩「えぇ、......内容は？」



福沢「爆弾予告があった。其処で、爆弾の場所と時刻を推理し、如何にか阻止したい、との事だ」



乱歩「へぇ、爆弾？」


福沢が詳細を説明すると、至極、つまらなさそうな顔をしていた乱歩は、爆弾、と云う単語を聞いた途端、愉しそうな顔をした


福沢「泊まりになる様な長い時間は必要ない、今から行ってくれ」



乱歩「はーい、そうだなぁ、敦、太宰、行くよ！」


行けと云われ誰を連れていくかを指名した。"この僕に指名されたんだ、有難く思え！"とドヤ顔で云っている。


敦「え、僕？あ、はい、行きましょうか」


太宰「じゃあ国木田くん、後は宜しくねー」


いきなりの指名に吃驚した二人だったが、直ぐに察した様で返事をした



探偵事務所を出て、駅に行き、電車に乗る


太宰「乱歩さん、今日はやけに乗り気ですね」

太宰がこう云った


乱歩「そりゃあ爆弾なんて、中々に面白そうじゃあないか」


敦「其れって楽しんでいいんですかね」


如何にも愉しそうな顔で云う乱歩に、敦は苦笑いをする


そんな他愛の無い話をしていると、目的地に着いた


太宰「着きましたよ、降りましょう」


其れから歩く事数分、目的地に着いた



市警が証拠やら予告状やらを見せてきた。其れから、市警が云うには、その現場には万一の時に備えてか、犯人が居る、との事らしい


乱歩「じゃあ、早速。
『異能力 超推理』

......分かった、此処の近くの河川敷の川の中」


敦「...川の中？」


太宰「おぉ、之は良いジサツ場所の予感...！！」


乱歩「まぁ、兎に角行くよ」



そう云った乱歩は好奇心に満ちた顔をしていた。

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