『パパ』があいつで、私が『ママ』で・・・・？３【霧野蘭丸】 (ページ8)

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７１　呼び出し。ページ8

A「あぁっ、もう！！なんで、私がぁっ！！！」

昼休み。
もっと、蘭矢と蘭丸と・・・主に蘭矢と！

一緒に平和で素敵な休み時間を過ごしたかったのに・・・。

A「全ては、あんたのせいだ、レントォォォ！！！！」

廊下で、隣を歩く長身男の娘を思い切りにらんだ。

レント「だから、朝から謝ってるんだから、許せよぉ～、Aチャン♪」

反省カンゼロの隣のやつ←

そう・・・レントが、昨日サボったから！

全ては・・・全てはっ！！！！！

・・・というわけで。。。

A「何、これ！重いよっ！！！！」

春奈ちゃんに、
プリントの山をもたされました！

レント「職員会議のやつだって！」

A「教頭のばかぁぁぁぁああああ！！！」

・・・なんで、今日職員会議！？

ないでしょ！！！何、運悪ぃよ！！！

「雷門さん♪」

後ろから声をかけられた。

A「！？」

振り向くと、水色のポニーテールがチャームポイントの、
チアリーディング部のエース。

A「美羽・・・さん？」

美羽未来・・・。

未来「あのさ、今日、放課後あいてる？」

・・・今日も普通に部活はある。

A「えっと・・・部活が」

未来「それだけ？

なら、すぐ終わるから、放課後に体育館裏に来てくれない？」

・・・え？なんでそんなところに・・・。

未来「ダメかなぁ？」

A「べ、別にかまわないけど・・・」

そういうと、美羽さんはにっこりとほほ笑んだ。

未来「じゃあ、決定ね♪

放課後、ちゃんと来てね～」

美羽さんが、教室に戻ろうと、
回れ右をしたたとき・・・＿＿＿＿＿

『美羽っ！！！』

美羽さんを呼ぶ声がした。

一番近くの人の声。

＿＿＿＿小暮咲レントの声。

未来「何か御用？小暮咲君？」

美羽さんは、いつもと同じような笑顔・・・。

しかし・・・何か違和感があった。

レント「い、いや・・・用ってわけじゃ・・・・」

珍しく、戸惑うレント。

未来「・・・じゃあ、呼ばないで。時間の無駄よ」

くるり。と身をひるがえすと、
美羽さんは、向こうに向かって歩き始めた。

＿＿＿＿美羽さんが、いつもと違うと思ったのは・・・

私の気のせい？

『・・・未来・・・・』

そう、
小さくつぶやく声は、私の耳には届かなかった。