『パパ』があいつで、私が『ママ』で・・・・？３【霧野蘭丸】 (ページ33)

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９６　にゃんまる君、大暴走！ページ33

理事長室。

「「・・・」」

「・・・・？」

何故かお姉ちゃんがいなくて、
音が一つもない室内。

＿＿＿＿最近、このシチュエーション多くない？

『あーぁ。宵一のせいだからね、ばぁか。』

その場にいない幼馴染を毒づいてみたりする。

・・・どうしよ。

ふいに、肩をぽんぽんとはたかれた。
振り返る。

ふにぃぃ。
何かが、ほっぺたにつきささった。

A「ふぇっ・・・？」

・・・やば。
変な声出ちゃったよ。

蘭丸「・・・可愛い」

ぼそりと、蘭丸の声が耳に届いて赤面する私。

やっと、状況を把握した。
指さっているのは、蘭丸の人差し指。

そして、電光石火の早業で、私の頬を両方からいじり始めた。

もちろん、抵抗する。

A「はにゃして・・・にゃんまるぅ・・・」

蘭丸「誰が、にゃんまるだ←」

そう言いながら、頬を膨らませる。
お主は女子か←
・・・口が回らないんだよ、あんたのせいでっ！！

と、気付いてない人には言えばいいのだが・・・・。

蘭丸は、そのことをちゃんと分かっている。
だからこそ、にやにやしながら最悪なことを言いだした。

蘭丸「・・・悪いと思ってるなら、
もう一回俺の名前呼んでみろよ。ちゃんと」

A「ひちょうだっ！」

蘭丸「卑怯じゃねぇよ←」

・・・絶対、卑怯だよっ！

終わったら、絶対、
『ツインテール、洗濯バサミの刑』だっ←

蘭丸「早くしろよ」

ニヤニヤしている蘭丸。
・・・悪い笑顔だ、これは←

A「あぅ・・・にゃんまりゅ」←

もちろん、言えるわけがない。

この状況で、
きちんと『ら行』を言える人がいるなら、お会いしたい。

蘭丸「よし、反省してないな」

鬼か、あんたは。
彼女の頬をいじることを続行する彼氏←

蘭丸「・・・マジで、やわらかい」

A「はにゃせ！変態！」

蘭丸「変態は言えて、蘭丸が言えないってどういうことだよっ！」

とりあえず、一人遊びをする蘭矢に助けを求める私。

A「たしゅけて、にゃんにゃ！」

蘭矢「にゃんにゃ？
・・・パパとママ、なにちてりゅの？？」

げ。目、キラキラしちゃってるよ。

A「にゃにもちて＿＿」

蘭丸「蘭矢もやるか？楽しいぞっ♪」

何言ってんだ、蘭丸←

蘭矢「やるぅううう！」

蘭丸「よっし、蘭矢行くぞっ！」

A「らめぇぇぇえ！！」

ほっぺたいじりは、
その後、お姉ちゃんが来るまで続いた・・・。