判断 ページ15
「そういえば、アルファとベータちゃんは……？」
ずっと気になっていた事を聞くと、シュウは呆れたように笑った。
「二人共、傷は回復したよ。
だけど、顔を合わせづらいんだろうね。
行かないって。」
アルファ……ベータちゃん……。
ほっと胸を撫で下ろしたのもつかの間
「………おい。」
突然シュウの奥から背の高い影が覗いた。
「剣城……!!」
あたしの声にも然程応じず、剣城は軽く首をドアの方へ振った。
「皆、兄さんが呼んでる。
フェイと天馬の事で話があるらしい。」
フェイと天馬の事……!!??
あたし達は慌てて廊下を走り、大広間へ向かった。
・
・
・
大きな扉を開けると
床にフェイと天馬が横たわっていた。
二人とも大きな光の円に囲まれ、ピクリとも動かなかった。
「皆、揃ったな。」
あたし達を見渡したのは首長……ではなく白竜だった。
「話って？」
白竜は二つの光の円をなぞりながら口を開いた。
「松風天馬は、フェイの聖獣が魂の大半を占めている存在だというのは知っているな？
そしてフェイは一応降参しているものの、松風天馬と二人で何かを企まれたらまずい。
よって、松風天馬からフェイの聖獣の魂を抜こうと思っている。」
聖獣の魂を抜くなんて大変そうに聞こえるけれど、やることは『回復』と全く同じだろう。
なのに、どうしてあたし達を呼んだんだろう。
その答えは、すぐに明らかになった。
「けれど、二つの魂が混ざりあった状態で生まれ変わったんだ。
普通に『回復』するより、リスクが高すぎる。
死ぬことはないだろうが、人格が全く変わる可能性だってある。
……かなり重要なことだから、お前達にも判断を聞きたいんだ。」
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千桜(プロフ) - Nakamahina0805 (2019年6月12日 20時) (
レス) id: 0d6cf0666b (このIDを非表示/違反報告)
ユッカ - ものすっごく感動しました！！すっごく好きです// (2014年1月7日 9時) (レス) id: 042c3de7ef (このIDを非表示/違反報告)
*ももらんま* - 続編希望です！！この小説すごく好きです///萌えてます///続編まってます(^^) (2013年9月7日 14時) (レス) id: a263b771fc (このIDを非表示/違反報告)
闇猫(プロフ) - 遅いかもしれないけどLINEIDです。yamineko1026です！良かったらいれてください！LINEの名前は蓮藍@厨二病@奈月です (2013年8月31日 20時) (レス) id: 3e9341991a (このIDを非表示/違反報告)
藍苺(プロフ) - 初めまして！！続編読みたいです！！失礼ですが、番外編の続編も読みたいです！！ (2013年8月1日 0時) (レス) id: 45daca7612 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬令瑠菜 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/runarunaterulove/
作成日時：2013年3月28日 18時
