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ある変化、それは、病気の蔓延である。
悪魔が風邪なんて引くものかと思ったが、そういうものらしい。
そう母に問えば、苦い顔をされたのは違和感を感じたが。
その点は、気に留めてはいなかった。
実質、大した症状ではないからだ。
だが、妙に長い。
まぁ、それはそれでいい。
問題は、今日が何の日であるかということだ。
「ではこれから、魔法に関する授業を行う」
(゚∀゚)キターーーーーーー!!!!
ヒーロー、超能力者。が存在し、悪魔ときたら当然魔法も存在しているというもの。
実は悪魔というワードを聞いた時から想像していたが、現実的に使えるとなればその高揚感は今までの比ではない。
この日だ。待ちわびた、ついに来た日である。
「それで!?何から始めればよろしいんでしょう父上!」
「はっはっは。やる気十分なことはいいことだなA、興奮しすぎて口調までおかしくなってるようだが」
「口調なんてどうでもいいので早く教えやがれですよ!」
「やがれ…?」
「教えてくださいお願いします!」
おっと、本音が出かかってしまった。反省。
「まず、魔法というものの歴史は紀元前にも遡り___」
あっ。これ長いやーつ。
…
……
………
「起きんかいッ!!」
「がはッ!?」
私の朝は激しい父の殴打から始まった。
…朝だったっけ?
「おはようA、良い朝だな」
父の顔と台詞は合っている。
だがポキポキとなるその拳と、暗くなり始めた背景が恐ろしく噛み合っていない。
「あっはっ、御冗談を父上。外はこんなに夕焼けが綺麗だというのにおはようなどと」
「よし、魔法の修行は来年だな」
「ちょっ!?…父上何言ってんですか、考え直してください今ならまだ間にあう」
「何にだ」
言いながら歩を進め、足早に家へと戻ろうとする父を必死に引き留める。
「父上、カンバーック!ドント、、ゴー、マイホーム!」
「覚えたのか、偉いな」
「いやあえっへへ…じゃなくてぇ!その歩を止めてよぉおお」
私の悲痛な叫びは、辺りに寂しく木霊していた。
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カノ最高!!!!(プロフ) - らんくる番長さん» こちらこそ返信ありがとうございます!活動応援してますね! (2018年5月18日 2時) (レス) id: 88a4801eb5 (このIDを非表示/違反報告)
らんくる番長(プロフ) - カノ最高!!!!さん» コメントありがとうございます!嬉しいです。励みになります! (2018年5月16日 19時) (レス) id: 2c4ca24e11 (このIDを非表示/違反報告)
カノ最高!!!!(プロフ) - とても面白い展開ですね、僭越ながら更新心待ちにしてます (2018年5月15日 0時) (レス) id: 88a4801eb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らんくる番長 | 作成日時:2018年5月5日 21時