恋の歌2 (ページ6)

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丸山くんと丸子ちゃんページ6

丸子side

「おにいちゃんはさ、何貰ったら嬉しい？」

「ん？大倉にプレゼント？」

「そう、誕生日くらいしかあげたことなかったし、たまにはいいかなって。」

大倉は割とお祭りや、ゲームセンターとか行った時も丸子に何かとってくれたりとか、なんでもない日にプレゼントしてくれる。

すっごく嬉しいんやけど、貰ってばっかりで悪いなって思ってしまう。

だから、プレゼントしようと思ってん！

「うーん、大倉は丸子がくれたらなんでも嬉しいんちゃうの？」

「もー！おにいちゃん毎回それ言ってる！」

おにいちゃんは大倉の誕生日の時とかに相談してもいつもこう返してくる。

それでも相談してしまう丸子も丸子なんだけど。

「そんなこと言われてもなあー。逆に丸子は大倉から欲しいものとかないの？」

大倉から欲しいもの…

私のこと思って何か選んでくれるだけで嬉しいけど…

「は、花とか…」

「花？」

「花言葉とかあるやんか！そ、そういうの考えてくれたらええなあって！ロマンチックやんか！」

おにいちゃんが私の言葉を聞いて、くすりと笑う。

ああ、もう、こんなだから大倉にもロマンチストやって言われるんや。

「うん、ええよな。僕もそういうのやってみたいって思うし。」

でも、おにいちゃんはいつも丸子のことバカにしないでいてくれるから、つい言ってしまうのだ。

「ええと思う！章子はそういうの好きやと思う！」

「せやなあ、章ちゃんは喜んでくれそうやわ。」

そう言っているおにいちゃんの顔は優しくて、ほんとに章子が好きなんやなって思った。

大倉も、私のこと話す時こんな顔してくれるんやろうか。……絶対ないわ、ないない。

「あ！そういや、大倉前にお気に入りのマグカップ割ったとか言ってたで？マグカップあげたら？」

「マグカップかあ…！うん、そうする！」

おにいちゃんの案通りに大倉にはマグカップをプレゼントした。

渡した時は、ま、貰っとくわなんて言ってたけれど、使ってくれているところを見ると、喜んでくれたのかなと思った。

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