【ヒロアカ】幼馴染が有名アイドルになって帰って来た件2【爆豪勝己】 (ページ14)

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アイドル編1 ページ14

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「ねぇねぇ！Aちゃん！」

「？どうしたの？」

登校して、私が席に座るや否や、お茶子ちゃんがさっと寄ってきて、私に声をかけた。隣には、スマホを両手で握る出久くんもいる。

「どうしたの？そんなにそわそわして」

「ドームツアー！！ドームツアーするの！？」

「新曲も先月発表されたし、アルバムも今月に出るし！絶好調だね！Aちゃん！」

「あぁ！昨日発表だったかも」

私に鼻息荒く(と言えば失礼だが)、2人が私に顔をぐいと近づけてそう言った。確かに、アイドルとしても好調で、初のドームツアーが決まった。出久くんがスマホを握っているのは、そのニュースを見たから、かな。

「チケット…取れるかな。アルバムは買うつもりだったんだけど…」

そう言ったお茶子ちゃんの声のトーンは、少し落ちた気がした。私のすぐそばの友人も、私のコンサートに来たいと思ってくれるなんて、本当に嬉しい。

「あ、そうだ。そう言えば」

私は、カバンの中をゴソゴソと探る。出久くんとお茶子ちゃんは、「？」というように首を傾げる。私は、書類の入ったファイルの中から、カラフルなチケットを取り出した。

「えっ！それって…」

出久くんが大きな声でびっくりしたように言う。その声が相当大きかったのか、徐々にやって来たA組のみんなの視線が集まった気がした。

「ここに6枚チケットがあります。ステージから1番前の椅子付きの席。本来すごーく高い席だよ」