【あんスタ】いまさら プロデューサーと いわれても

36　◇.成長 ページ37

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「え、？」


いきなり顔が赤くなった私に、困惑する明星君。


「はぁ…明星、早くどいてやれ。
お前は人との距離が近すぎる」


上から声が聞こえる。



『ひ、氷鷹君…』


明星君の後ろ襟を掴み上げ、私から離してくれる。


「え〜！さっきの体制に今気づいたの！？遅くない？」


うっ…

確かに、言われてみれば気づくのが不自然なほど遅かった。


「明星、相手は女子だぞ。
もう少し限度というものを考えろ。


それと、転校生。体調は大丈夫なのか？」


『え……あ、はい。大丈夫です』


「そうか、なら良かった」



微笑む氷鷹君。



「近かったね…ごめんね、転校生！
ほら、手♪」


明星君が手をさしのべてくれる。


えっと、これは手を借りるべき、だよね…？


恐る恐る手を伸ばすと、

明星君にぎゅっ、と握られ引き上げられる。



ふわっ、と体が持ち上がり、立ち上がらせてくれる。


『あ、ありがとうございます』


「どういたしまして♪」



にこっ、と笑う明星君。

明星君の笑顔に胸がときめく。



笑顔が似合う彼が、とても羨ましい。





**



あれ、なんか普通に友達みたいに話せてた…？


授業中、出会って3日も経たない明星君と普通に話せていたことに気付き、嬉しさが胸に溢れる。


昨日は氷鷹君とも、少しだけど話せたし…




私も少しは成長したのかな……？


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