お兄ちゃんができました！？

21 ページ29

「え、なにその食べ方？うまそう…」

『あ、うらたさんも食べますか？
朝は食べないと前に放送で言っていたのでスープだけしか用意してませんでしたけど…』

「うん、もらっても良い？」

『はい！今焼きますのでお待ちください！』

「あっ！Aちゃん！俺のもええ！？」

『はっはい…坂田さんもですね！お待ちください！』


キッチンへと行き、2人分の用意をする。
何度も行き来するのもあれなので、その場で待っていようかな。


「〜〜」

「〜〜〜！〜〜！」

「〜〜〜〜」


皆楽しそうに、話しているみたい。
でも、少し声量を落としているのか会話の内容までは聞こえなかった。


「〜〜〜…A〜！」

『なあに？…志麻くんもおかわり？』

「いや、飲みもんのおかわり」

『あ、ごめん…忘れてた。どーぞ！』

「サンキュな…昨日はよく眠れた？」

『うん、ベッド入ってすぐ記憶がなかったから、たぶん寝れたと思う』

「朝っていつも早いん？」

『あー…昨日はお母さんに任せちゃったから、朝は私がやろうと思って早起きしただけだよ…普段はもう少し遅いし』

「へー、そういやご両親は朝遅いん？」

『そういえば下りてこないね…あとで見てくるよ』


そんな会話をしていれば、チーズトーストが焼き上がったのでお皿に乗せ持っていこうとした。


「A、坂田のことも少しずつでええから、名前とかタメで呼んでやって」

『へ？』

「俺だけだと坂田、拗ねるから」


昨夜言っただろ？
と、困った笑みを浮かべるまーしぃに頷くしかできなかった。

22. Sakata said.→←番外編〜志麻birthday〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す