六十六話 ページ19
貴方side
烏野が第3セットを制するまであと1点というところで、徹がアップから帰ってきた
監督と何か話してから、こっちに近づいてくる
彼は私の前まで来ると昔のように、私の頭を優しく撫でて目を見て言った
及「….…しっかり見てろよ」
貴「っ//!」
久しぶりに見る彼の真剣な顔に少しドキッとする
徹はもう一度私の頭を撫でてからコートへ向かった
彼に言われた通り、私の視線は彼を追う
貴(ピンチサーバーか…)
徹がジャンプして、サーブを打つ
「バァン!!」
一瞬だった…徹のサーブは月島の腕に当たり、さらには観客の方まで飛んでいく
正直言って驚いた…中学の時とは比べ物にならないくらい、威力とコントロールの正確さが上がっている
及「うん、やっぱり、途中見てたけど6番の君と5番の君!レシーブ苦手でしょ!一年生かな?」
それに、この観察力…流石、青葉城西の主将だ
徹は月島狙いのまま、二本目のサーブも決める
烏野はこのままではダメだと思ったんだろう、ここでフォーメーションを変える
月島は何とか徹のサーブを上げるが、向こうのチャンスボールとなってしまい、金田一にトスが上がる
もうダメだ…と思った時だった
どこからか日向が現れて金田一のスパイクを上げた
そして、
「バァン!!」
貴「っ!!!?」
いつの間にか日向はコートの端から端まで移動して、スパイクを打っていた
ピーというホイッスルの音がなる
烏野「よっしゃーーー!」
貴「っよし!」
烏野高校は青葉城西高校に勝利することができた
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作者名:蘭華 | 作成日時:2020年2月13日 7時