コロッケとおにぎり。【宮治】

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王子も同じ学校やったということに喜びが隠せず、さっそく次の日にひなちゃんに報告。





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ひな「えらい偶然やな。
学年は何年なん??」


『そこまでの情報はないねん…!」





『でもな、1年生じゃないってことは確かやねん。』







ひな「ほぉん、でもなんでそんな自信満々なんや。」




『さっき1年生のクラス全部回ってきた。』





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あんた、変に行動力あるよな…とひなちゃんには笑われる。





好きな人のことやもん。
一刻も早く情報がほしいんや。

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ひな「他学年のクラスは回っとらんの?」





『なんかな…上級生の威圧感というか、1年がなんでこんなとこおるんやとかいう目で見られそうで怖いんや。』





ひな「なるほどなあ。」



その気持ちは分からんでもないわ、とひなちゃんは持参のポッキーを1口かじる。





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やっぱり、これ以上の進展は無理なのか…。


がっくりと肩が落ちる。



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ひな「でも今日も来てくれるんやろ?」




『おん。そう言っとった。』


ひな「なら、そんなに焦らんくても何か手はあるって。焦りは禁物やで。」





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『そうやんな…!
ありがとうひなちゃん 泣』






ほいほい、といいながらひなちゃんは私の口にポッキーを押し込んだ。





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『おいひいな…。』


ひな「やろ?限定の濃厚イチゴ味や。」






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