わん(制御) ページ5
「定春ゥ〜!!こっち来るアルよ〜!!」
「ウフフフフフ!!」
ここでは犬と少女が走っていた。文だけ見ればとても微笑ましいと思える光景だ。
「...いや〜スッカリなついちゃって。ほほえましい限りだね。新八君」
「そーっスね。女の子にはやっぱり大きな犬が似合いますよ銀さん」
包帯だらけのこのふたりがいなければ。だが
「僕らにはなんでなつかないんだろうか。新八君」
「なんとか捨てようとしているのが野生のカンで分かるんですよ。銀さん」
「なんでアイツにはなつくんだろう。新八君」
「なついてはいませんよ。銀さん」
「襲われているけど神楽ちゃんがものともしてないんですよ。銀さん」
「なるほどそーなのか。新八君」
そんなことを話していた二人の隣に、休憩しようと神楽が座り、銀時がいう。
「楽しそーだなおい」
「ウン。私、動物好きネ」
「女の子はみんなカワイイもの好きヨ。そこに理由イラナイ」
「...アレ、カワイイか?」
ドドドド鳴らしながら走る定春を見て、銀時は聞くが、神楽はぶっ飛ばされながら「カワイイ」と言う。
神楽は定春を蹴りながら語る。定春一号のことを。
神楽は言った。
「力のコントロール下手な私じゃみんな不幸にしてしまう。」と。
でも
「この定春となら私とでもつり合いがとれるかもしれない...」と。
これはきっと「神様のプレゼント」だ。と
そんなことを二人と一匹は静かに聞いていた。
『...(神様のプレゼント...か。)』
『...(力の制御ができなくて、つい、二人襲った形になってしまったけれど、あの子は普通で嬉しかったな。)』
『...(あのこも、嬉しかったのかなぁ...)』
そんなことを、定春は考えていた。
「あ、酢昆布きれてるの忘れてたネ。ちょっと買ってくるヨ」
「定春のことヨロシクアル」
「オイ、ちょっと、まっ...」
『...(え、ちょ、体が...)』
地獄の鬼ごっこまで、あと、3秒。
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もう、なんか、無理矢理すぎて...自分でも呆れちゃう( ;꒳; )
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作者名:きたろー | 作成日時:2019年3月4日 0時