東洋の魔女 (ページ6)

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「お前さん少し笑い方にクセがあるな」

とハグリッドが言ってくる

「日本語のイントネーションで笑ったからおかしく聞こえるだけじゃない？」

「笑い方って万国共通じゃないのか？」

「さぁ…」

「なにはともあれ…ハリーや」

ハグリッドはマグルに背を向けハリーに話しかけた

「お誕生日おめでとう。おまえさんにちょいとあげたいモンがある…どっかで俺が尻に敷いちまったかもしれんが…味は変わらんだろう」

黒いコートの内側から少し曲がった箱が出てきた

ハリーが箱を開けると中は大きなチョコレートケーキで上に緑色の砂糖で、ハリーお誕生日おめでとうと書いてあった

「今日誕生日なの?!後で何かプレゼント用意しとくね」

そう言うとハリーはとても驚いた顔をした

「あなた達は誰？」

ハリーがそう尋ねると、ハグリッドはくすくす笑いながら答えた

「さよう、まだ自己紹介をしとらんかった。俺はルビウス・ハグリッド。ホグワーツの鍵と領地を守る番人だ」

ハグリッドは大きい手を差し出しハリーと握手をする

「私はA・イズミ。よろしくね」

私も右手を出す

彼にとって私の服装は珍しいらしくジロジロと見てきた

「これは魔法処っていう日本の魔術学校の制服なの」

すると彼は納得したようなしてないような顔をした

「さあて、お茶にしようじゃないか。え？」

ハグリッドは揉み手しながらそう言った

「紅茶より強い液体だって構わんぞ。まあ、あればの話だがな」

少し寒いと思い私は杖を出して暖炉の火を強めた

「お前さん外で魔法使って大丈夫なのか？」

「日本では大丈夫なんですよモノによりますけどこれくらいなら」

ハグリッドがソファに座ったので私はトランクを横にしてそこに座った

コートのポケットから色々なものを取り出してるハグリッドを横目に見ながらゴウゴウと燃える炎の観察をしていた

やがてソーセージの焼ける匂いで小屋の中がいっぱいになる

小太りな少年がソーセージに反応したのかそわそわし始めたが口ひげが半分しかない男が一喝した

「ダドリー、この男がくれるものに、一切触ってはいかん」

お腹が空いていたのかと思い私は懐の巾着から駄菓子をダドリーと呼ばれた少年に投げた

「それ美味しいから食いなよ」

ハグリッドはクックッと低く笑った

「お前のデブチン息子はこれ以上太らんでいい、ダーズリーとっつあん余計な心配じゃ」