東洋の魔女 (ページ22)

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「ぼくのヒキガエル見かけなかった？」

ハリーとロンと目を合わせ首を横に振る

「いなくなっちゃった。僕から逃げてばっかりいるんだ！」

「きっと出てくるよ」

ハリーがそう言った

「うん。もし見かけたら…」

カエル探しの男の子が居なくなった後ロンがネズミを黄色に変えようと杖を振り上げた瞬間カエル少年が今度は綺麗な女の子を連れてきた

「だれかヒキガエルを見なかった？ネビルのが居なくなったの」

性格がキツそう

「見なかったって、さっきそう言ったよ」

しかし少女はロンの言うことなど聞かずに席に座った

「あら、魔法をかけるの？それじゃ、見せて貰うわ」

咳払いしながらロンは「あー…いいよ」と言った

聞いたことない呪文を唱えていたがネズミは眠ったままだった

「その呪文間違ってない？」

少女はそう言った

「こうすれば…ほら」

見てられなくて私はネズミを黄色くした

「…凄いわ」

「簡単だよ」

「詠唱ナシで？」

「声出したくないの」

「…そうなの、私も練習のつもりで簡単な呪文を試してみたことがあるけど、みんな上手くいったわ。私の家族に魔法属はいないから手紙を貰った時驚いたし嬉しかったわ、最高の魔法学校って聞いたから…教科書は勿論暗記したわ、それだけで足りるかしら…私ハーマイオニー・グレンジャー。あなた方は？」

「僕、ロン・ウィーズリー」

ロンはもごもご答えた

「A・イズミ」

「あなた魔法使ってたけど親が魔法属なの？」

「いや、両親ともどもマグル」

「教科書とか読んだ？どうやって勉強したの？」

「まだ(この学校の)教科書は見てないよ」

「え？どういう事？」

「まぁいつか話すよ」

「そうなの…あなたの名前は？」

ハリーの方を見てそう言う

「ハリー・ポッター」

「えっ本当？！」

一気に早口でハーマイオニーはハリーの事を捲し立てる

「3人はどの寮に入るかわかってる？私、色んな人に聞いて調べたけど、グリフィンドールに入りたいわ。絶対1番いいみたい。ダンブルドアもそこ出身だって聞いたわ。でもレイブンクローも悪くないかもね…とにかく、もう行くわ。ネビルのヒキガエルを探さなきゃ。そろそろ着替えた方がいいわ。もうすぐ着くはずだから」

2人が客室から出て行った

「どの寮でもいいけど、あの子の居ないとこがいいな」

杖を投げ入れながらロンはそう言った