東洋の魔女 (ページ18)

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店から出てハリーに誕生日プレゼントを渡す

「ハリーお誕生日おめでとう、今日会ったばっかりだけどこれから仲良くしてね」

「あ、ありがとう2人共。嬉しいな…こんなに色々貰ったの初めてだ！」

ハグリッドと目を合わせくすくす笑う

「どういたしまして！家に帰ったら開けてね」

「分かった！」

彼らと別れ私は宿泊所で9月1日を待つ

1人で街をぶらぶらしたり教科書を読んだり魔法処の宿題を済ましたりとそれなりに忙しかった

漏れ鍋でお手伝いをしてると偶にホグワーツの先生に会えたりして孤独感が紛れた

8月の後半、後2日で学校が始まる頃、マクゴナガル先生が漏れ鍋に来た

「精が出ますね」

「お久しぶりですマクゴナガル先生！」

「暫くですねMsイズミ。お元気でしたか？」

「それなりに元気でした。先生は？」

「元気でしたよ。ハグリッドから貴女の事を聞きました」

「なんと…？」

「アルコールが入っていたからか、遠い島国から来たのに自分を失わずハリーに年相応に話し合い感動したと言ってました、意訳ですけど」

「そこまで言われると照れますね」

「タフなんですね」

「執着がないのかもしれません」

「何かあったら必ず言うのですよ。今日は貴女にホグワーツ特急のチケットを渡しに来ました」

「おぉ…ありがとうございますわざわざ…」

渡されたチケットの印字を見て思った

「9と4分の3番線…？」

「9番線と10番線の間に壁があるのですがそれを通り抜けて頂ければ」

「なるほど」

本気で9と4分の3番線があるのかと思った事は伏せておく

「私は買い物があるので失礼します」

「あ、はい！切符ありがとうございました！」

「お気になさらず」

そう言ってマクゴナガル先生は奥へと消えた

次の日は散らかったトランクの中身を全て中に戻す作業に明け暮れていた

午後には荷物の片付けが終わり最後に漏れ鍋に寄ってお駄賃を貰った

その夜は緊張のあまり寝付くのがやっとだった