東洋の魔女 (ページ14)

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「ハグリッドは森の番人だよ」

ハリーが遅くとも訂正を入れる

「そう、それだ。言うなれば野蛮人と聞いたよ…学校の領地内の掘っ建て小屋にに住んでいて、しょっちゅう酔っ払って、魔法を使おうとして、自分のベッドに火をつけるんだ」

「彼って最高だと思うよ」

とハリーが冷たく言う

「彼は少なくともあなたよりは良い人よ」

「日本人の女の子は何も言い返してこず全てを肯定すると聞いていたがそうでも無いらしい」

「古い価値観を求めないで」

「それはごめん。ところで2人はどうして森の番人と一緒に？親は居ないの？」

ハリーの事をわかってないのかマルフォイは話を続ける

「死んだよ」

重苦しい沈黙がおそうかと思いきやマルフォイが

「おやごめんなさい」

なんて軽い調子で言うもんだから拍子抜けした

「君の両親は？」

「居ることには居るよ」

この人の家は確か純血主義、無駄なこと言われる前に濁しておこう

「でも君らの両親は僕らと同族だろ？」

そう聞かれて私は何も応えられなかった

日本ではあまり魔法族とマグルの違いは重視されないので洗礼を受けた気持ちだった

「他の連中は入学させるべきではないと思うよ。そう思わないか？連中は僕らとは同じじゃないんだ。僕らのやり方が分かるような育ち方をしてないんだ。手紙を貰うまではホグワーツの事だって聞いたことなかった、なんてのも居るんだぞ。考えられない」

耳の痛い話だ

「入学は昔からの魔法使い名門家族に限るべきだと思うよ、君、家族の姓は？」

ハリーに言わせるとろくなことにならなそうだし、何せイライラしてきたので言い返す事にした

「イズミだけど、何」

「聞いたことないね」

「悪いね、私の家は魔法使いじゃないの」

「へーぇ、よく君は魔法処なんて入れたね」

「優秀だからね」

「マグル生まれなんてどこかで限界が来るさ」

「そういう事言ってる人の鼻の穴あかすのが楽しみなの」

「どうせ君は授業がついて行けなくなって1週間で国に帰るさ」

「貴方が古い考えでバッシング受けるのとどっちが先かな」

言い返されると思わなかったらしく少し彼の顔が赤くなった

「お前…そんな口聞くならお父様に言いつけるぞ！」

「貴方、ご自慢のお父様が居なかったら何もできないのね」

ハリーが私の袖を引っ張り採寸が終わったことを教えてくれる

「もう行こうか」