東洋の魔女 (ページ13)

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するとハリーと何かを話し合っていた奥の青白い少年がこちらに話しかけてきた

「君は箒についてどう考えてる？」

「えっと…何が」

すると彼は鼻でせせら笑いこう言った

「1年生は私物の箒を持って行ってはいけない事さ」

「まぁルールなら従うべきかなーくらいにしか…でも高かったからなぁ…」

「君は自分の箒を持っているの？」

「持ってるよ」

「どこのを？僕はコメットの260を使ってるんだ」

「あまりこっちの箒は詳しくないの、私が使ってるのは矢印だよ」

「日本のクディッチチームが使ってるやつ？」

「それそれ、入手が楽だしなにより乗りやすいのよ」

「君は日本人か」

「そうよ、魔法処の6年生。9月からはホグワーツの1年生なの」

「追い出されたのかい？」

意地の悪そうな顔をして聞いてくる

「推薦よ」

「さぞかし箒に乗るのが上手いんだろうね」

「そうでもないの、近くにマグルの飛行場があったからそれに見つからないように必死で余り練習は出来なかったわ」

1年生の時自分だけ箒に乗れなくて居残りをした事を思い出した

「クディッチは上手いかい？」

「まぁ平均的…初心者よりは上手だと思ってるよ」

「僕はホグワーツに行ったら絶対クディッチをするよ、父はぼくが寮の代表選手に選ばれなかったらそれこそ犯罪だって言うんだ。僕もそう思うね」

「それは当人の努力次第だと思うよ」

そう言うと彼は少し苛立った顔をした

「君達はどこの寮に入るかもう知ってるの？」

「いいえ、でもどこの寮も魅力的ね」

また鼻で笑われた

「これだから極東の世間知らずは…本当のところは行ってみないと分からない、けど、僕は絶対スリザリンだ。僕の家族は皆スリザリンだからね…ハッフルパフなんて入れられたら、僕は退学するよ。君もそうだろう？」

「ウーン」

とハリーが悩んでいる

「衣食住が揃ってれば後はどうでもいいわ、どこに行ってもタフにやってける事の方が大事だと思うの」

「どうだかね。ほら、あの男を見てご覧？」

彼はそう言い窓の方を顎でしゃくる

ハグリッドがにこにこの顔でアイスクリームを3つ持っている

「あれ、ハグリッドだよ」

ハリーが嬉しそうに答える

「知ってる。一種の召使いだろ？」

急に既視感を思い出した

「君マルフォイ家の誰かか！」

「誰かとはなんだ失礼な」

「君のお父さんをいつだかの新聞で見たことがあるよ」

「お父様は凄いからな」