とある猫の想い。7 ページ35
「一松君は、海にいる」
やっと見つけた松野カラ松の姿をとらえ、
私はきっぱりと言った。
「なぜ、そう思うんだ?」
猫がしゃべったとか、どうとかそんなこと気にはしていられないようだ。
「一松君は、いつも言ってた。
死ぬときは、海に行くって」
「し、ぬ」
その言葉を反復する彼は、
目を大きく見開き、動揺を隠しきれていない。
「私のせいだ。一松君が死んじゃう。
お願い。早く行って。一松君を助けて」
また、涙があふれだす。
私のせいで。
「当たり前だ。cat。俺がすぐに行ってやるさ」
そういうと、ゆっくりと私の頭を撫でた。
そしてまた走り出そうとする。
「もう一つ。お願いが。
どうか、一松君を幸せにして。
一松君は、死ぬときは、あなたと一緒がいいと、言っていた。
そして、もし一人で死ぬ時がきたら、
海が、いいと。だって、それは……」
どうしても、どうしても言いたかったこと。
私は一松君に幸せになってほしいの。
ただ、それだけなの。
それだけのことが人間の世界ではなかなかできない。
でも、あなたなら叶えてくれるでしょう?
「カラ松の色だから、って」
きっと、この人は
世界中の誰よりも一松君のこと愛してる。
「わかった。約束しよう」
悔しいけど、
私よりも、きっと。
40人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「おそ松さん」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らむ。(プロフ) - リオさん» ありがとうございます!とても嬉しいほめ言葉です!(*´▽`*)がんばります! (2016年9月15日 21時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - とても素晴らしい作品でした これからも頑張ってください! (2016年9月15日 17時) (レス) id: 889e2571f1 (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - 妖精さん» こちらこそ、最後まで読んでくださりありがとうございます!私も二人の甘々を書いていきたいです笑 (2016年9月9日 22時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
妖精(プロフ) - ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ありがどうございまじた。゚(゚^ω^゚)゚。2人の甘々を見ていたいですぅぅぅう! (2016年9月9日 22時) (レス) id: 23cfb2a52c (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - りん@カラ松girl☆さん» こちらこそ、素敵な作品をありがとうございました!^^ (2016年9月7日 20時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らむ。 | 作成日時:2016年8月25日 9時