【BL松】The course of true love never did run smooth.2【カラ一】

とある猫の想い。4 ページ32

そして次の日。

一松君は家にいるものの、肝心の松野カラ松はいなかった。


部屋に入ると一松君は優しくなでてくれる。
そんな彼がやっぱり私は大好きだと思った。



「ごめんね。
　少しだけ、僕の告白を聞いてくれるかな
　あぁ、君は昨日も聞いてくれたよね。
　でも、もう少しだけお願いできる？」



にゃあ。
うん、いいよ。



「僕、松野家四男。松野一松。
　二つ上の兄に恋をしました。

　僕はその気持ちを隠しました。だって、こんな汚い気持ち許されるわけないから。
　でも、すごくすごく大好き。大好きで、僕は壊れてしまいそう。
　なんだか、好きという言葉だけで片づけたくないくらい。
　僕はそれだけ、愛しています。

　もし、ジュリエットがこんな哀れな僕を見てくれてるなら、
　どうか、あなたの勇気をください。少しでいいから分けてください。


　僕、僕は、


　松野カラ松に恋をしています。

　あなたのためなら、死んでもいい」



にゃあ。





あぁ、一松君。


私もあなたのことが好きです。
でも、これは絶対に叶うはずのないものだよね。


こんな熱烈な告白、これ以上にあるものか。


私は言わない。
言ってしまったら、彼はどう思う？





にゃあ。



「ありがとう」




分かるよ。
私はあなたの言葉、通じてるよ。

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