検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:16,611 hit

とある猫の想い。2 ページ30

「デカパン博士。お願いがあります。
 この子、Aを少しの間でいいので話せるようにしてください」



「え!?わ、私ですか!?」




びっくりした。

というか、エスにゃん先輩は作戦会議と言ったのに
もう実行に移してしまっている。




「当たり前だ。君に決まっているだろ?」



「それは、なぜなんダス?」



「そ、それは…

 ……私、ある人の恋を応援してあげたいんです。
 でも私は猫だから…。
 私がその人の言葉をわかっても、なにも声をかけてあげられない。
 私はなにも力になってあげられない。それが悲しいんです。
 だから……」



「そうダスか…。
 わかったダス!君にこの薬をあげるダス!」



そう言って差し出されたのは、小瓶に入った液状の薬。



「これを飲めば、今から24時間、人間の言葉を話せるようになるダス」



24時間…。



「今はちょうど深夜0時ダスね。
 今日いっぱいは人間の言葉を話せるダス。
 もちろん、猫の言葉も話せるダスよ」



きっと、本当のことだろう。
現に博士は猫と話せる薬を飲み、私達と会話している。
逆の作用をもたらす薬を作ることもできるということなのだろう。




「さぁ、どうする?」



失敗に終わるかもしれない。
結局なにもできないかもしれない。




それでも、一松君が悲しむところなんてもう見たくない。




「飲みます。私」




小瓶から小さな皿にだされた液体を私はペロリとなめた。

とある猫の想い。3→←とある猫の想い。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:BL松 , カラ一 , おそ松さん   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

らむ。(プロフ) - リオさん» ありがとうございます!とても嬉しいほめ言葉です!(*´▽`*)がんばります! (2016年9月15日 21時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - とても素晴らしい作品でした これからも頑張ってください! (2016年9月15日 17時) (レス) id: 889e2571f1 (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - 妖精さん» こちらこそ、最後まで読んでくださりありがとうございます!私も二人の甘々を書いていきたいです笑 (2016年9月9日 22時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
妖精(プロフ) - ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ありがどうございまじた。゚(゚^ω^゚)゚。2人の甘々を見ていたいですぅぅぅう! (2016年9月9日 22時) (レス) id: 23cfb2a52c (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - りん@カラ松girl☆さん» こちらこそ、素敵な作品をありがとうございました!^^ (2016年9月7日 20時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らむ。 | 作成日時:2016年8月25日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。