とある猫の想い。 ページ29
sideA
上機嫌で猫缶を持ってくる一松君。
私はそれを幸せに思った。
そう、彼は長年の想い人、松野カラ松と無事結ばれたのだ。
上機嫌って言っても顔にはださないが、なんとなくわかる。
でも、だからといって私のあの時の行動は許されるものではない。
私のせいで一松君は死んでしまうところだったのだ。
----------------------------------
あの日、エスにゃん先輩に言われるがまま私は彼の背中を追った。
みゃあお。
ついたのは、黄色の屋根がついた水色の家。
なんだか、不思議な形をしている。
「これはこれは、いつかの猫の坊やダス」
家からでてきたおじさんは変な人だと思った。
人間が普通身にまとっている服を上半身は着ていない。
大きなパンツをはいている上に白衣を羽織っているだけだった。
にゃあ、
「お友達もつれてきたダスか?
初めまして。わスの名前はデカパン博士ダス」
でもそうやって、にっこりと私達を迎え入れる姿を見て
優しい人だと直感で分かった。
家の中は、普通の家というよりは
研究室といったほうがしっくりくるものだった。
エスにゃん先輩は話し続けた。
にゃあ、にゃ、みゃぁお。
「わスは人間だから言葉はわからないダスよ…」
おじさん…もといデカパン博士は戸惑ったような顔を見せた。
「あ、そうダス!!」
そして、あれでもないこれでもないと
棚の薬品をかき分ける。
最終的には、大きなパンツの中から一つの薬品を取り出した。
やっぱり変な人だ。
「猫の言葉が分かるようになる薬ダス!」
錠剤のようになっているそれを、ひょいと飲み込む。
それを確認してから、またエスにゃん先輩は話し出した。
40人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「おそ松さん」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らむ。(プロフ) - リオさん» ありがとうございます!とても嬉しいほめ言葉です!(*´▽`*)がんばります! (2016年9月15日 21時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - とても素晴らしい作品でした これからも頑張ってください! (2016年9月15日 17時) (レス) id: 889e2571f1 (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - 妖精さん» こちらこそ、最後まで読んでくださりありがとうございます!私も二人の甘々を書いていきたいです笑 (2016年9月9日 22時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
妖精(プロフ) - ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ありがどうございまじた。゚(゚^ω^゚)゚。2人の甘々を見ていたいですぅぅぅう! (2016年9月9日 22時) (レス) id: 23cfb2a52c (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - りん@カラ松girl☆さん» こちらこそ、素敵な作品をありがとうございました!^^ (2016年9月7日 20時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らむ。 | 作成日時:2016年8月25日 9時