緑色の想い。2 ページ24
「悪いけど、僕は理解できないよ」
カラ松が去ったあと、僕はそう冷たくはなった。
「兄弟で、しかも男同士だよ?
なに考えてるの?ありえない。
倫理的に考えておかしいでしょ。
僕はあいつらがくっつくの心底反対なんだけど」
それまで、やっとかよ〜とうるさかった部屋が
シンと静まり返った。
「……チョロ松、ちょっと話したい」
おそ松兄さんが最初に言葉を発した。
説教でも始まるのかな。
みんなは部屋からでていった。
居間にいるのは僕とおそ松兄さんだけ。
「チョロ松。あのさぁ。
別に俺、説教しようってんじゃないんだよね〜
だって、そういう考えもあると思うもん」
心が読まれてるみたい。
「いや〜、正直お兄ちゃんも止めようとしたよ?
でも、あいつら止まらないって。
だって本気で愛し合っちゃってるからね」
「でも、そんなのダメだろ。
おかしいよ」
僕は心のうちを話す。
ダメなものはダメ。
良い子は守らなくてはならない。
この世に要るのは良い子だけなのだから。
「そっか。まぁ、別になんも言わないよ?
ただ、それをカラ松とか一松の前で言ってやんなよ」
「さすがに言わないよ。ただ、ちょっと避けるかもね」
「あからさまにしないようにね〜」
「わかってるよ」
僕は少しムッとしていった。
そんなに僕がKYに見えるのだろうか。
「あと、最後に」
「…なに?」
「俺はさ。
そういうタブー冒してでも、愛し合っちゃう二人のこと羨ましいと思うよ」
は?と僕が怪訝な顔をすると、
チョロ松は一生わかんないだろうね〜と行ってしまった。
僕は、普通の人間。
いたって、普通。
一番まともで常識人である。
僕はこの世に要るのだろうか。
40人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「おそ松さん」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らむ。(プロフ) - リオさん» ありがとうございます!とても嬉しいほめ言葉です!(*´▽`*)がんばります! (2016年9月15日 21時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - とても素晴らしい作品でした これからも頑張ってください! (2016年9月15日 17時) (レス) id: 889e2571f1 (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - 妖精さん» こちらこそ、最後まで読んでくださりありがとうございます!私も二人の甘々を書いていきたいです笑 (2016年9月9日 22時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
妖精(プロフ) - ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ありがどうございまじた。゚(゚^ω^゚)゚。2人の甘々を見ていたいですぅぅぅう! (2016年9月9日 22時) (レス) id: 23cfb2a52c (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - りん@カラ松girl☆さん» こちらこそ、素敵な作品をありがとうございました!^^ (2016年9月7日 20時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らむ。 | 作成日時:2016年8月25日 9時