【BL松】The course of true love never did run smooth.2【カラ一】

二日目。5 ページ3

side松野カラ松




「か、カラ松もやっぱ、寒い、でしょ
　だから、一緒に入れば、いいん、じゃ、ないです、か……」



「え？」




待て待て待て待て。


一松が今言った言葉を聞いて俺は耳を疑った。




一緒、だと？



え？ていうか可愛すぎでは。


なんかどもってるし、

語尾小さくなってるし、

敬語だし、


え？あれ？そういえばクソ松呼びはどうしたんだ？



なんだこれは。
トド松でもこんなにあざとくないぞ。



「べつに、お前のことが心配…なわけじゃ、ない、し
　ただ、俺のせいで、カラ松が風邪とか引かれるの、困るだけ、だからだし」



いや、待って。本当に待って。



可愛すぎだろ！！！ツンデレか！！！

ツンデレのテンプレだろ！！



「な、なんとかいえよ」



落ち着け。落ち着くんだ俺。

俺は良い兄。俺は良い兄。俺は良い兄。


心の中で何度も呪文のように唱える。



「あぁ。そうだな。
　じゃあ俺、タオル持ってくるから風呂で待っててくれ」



よし。普通に言えた…よな？

俺は良い兄。俺は良い兄……。



「ん。わかった」



一松はそれだけ言うと、パタパタと行ってしまった。




「俺、大丈夫かな」


耐えられるかな。俺。

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