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三日目。10 ページ18

「でも!でもっ…!
 無理なんだよ!!

 …僕たちは兄弟で、男同士で、そんなの認められるわけない。
 そうでしょ?

 どんなに僕がカラ松のこと想ってたって、
 カラ松が僕のこと想ってたって、

 僕らには壁がありすぎるんだよ…!」




そんなもの。




「そんなもの!恋の翼でひと飛びだ!」




頭に浮かんだのは、あのセリフ。




「……っ!

 …あんなの、嘘の話だ。
 僕らは二人みたくなれな、」





思わず、一松の唇をふさいだ。

触れるだけのキス。

でも、長く長く口づける。






ロミオもジュリエットも幸せになった。
死してなお、幸せになった。
二人はとても勇敢だ。



じゃあ、俺たちは?

弱虫な俺たちは幸せになれないのか?






「は、」




「一松。聞いてくれ。

 真似事でいいんだ。
 ロミオとジュリエットはすごいと思う。
 二人はとても勇敢だ。運命に立ち向かった。
 それの真似事でいい。

 たしかに弱虫なんだ。俺もお前も。
 すごく、ものすごく臆病者だ。
 でも、少しくらいあの二人を真似することくらいできるだろう?
 あの時の劇の練習のように。演じることはできるんだ。

 勇敢なふりでいい。強がりでいい。
 それで心が傷ついたら、ちゃんと俺が、いるから。

 なぁ、お願いだ。言わせてほしい」





一松の頬をなで、
そこにつたう涙をぬぐう。





「好きだ。一松。
 どうしようもなく」

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設定タグ:BL松 , カラ一 , おそ松さん   
作品ジャンル:恋愛
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らむ。(プロフ) - リオさん» ありがとうございます!とても嬉しいほめ言葉です!(*´▽`*)がんばります! (2016年9月15日 21時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
リオ - とても素晴らしい作品でした これからも頑張ってください! (2016年9月15日 17時) (レス) id: 889e2571f1 (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - 妖精さん» こちらこそ、最後まで読んでくださりありがとうございます!私も二人の甘々を書いていきたいです笑 (2016年9月9日 22時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)
妖精(プロフ) - ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ありがどうございまじた。゚(゚^ω^゚)゚。2人の甘々を見ていたいですぅぅぅう! (2016年9月9日 22時) (レス) id: 23cfb2a52c (このIDを非表示/違反報告)
らむ。(プロフ) - りん@カラ松girl☆さん» こちらこそ、素敵な作品をありがとうございました!^^ (2016年9月7日 20時) (レス) id: efe69f3414 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らむ。 | 作成日時:2016年8月25日 9時

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