【魔入間】アンラッキーを添えて【オリアス・オズワール】 (ページ5)

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曖昧な関係をつなぐページ5

オ「え？もうやめるの？

…ほんとに今日どうしたの？」

『いやごめん、なんでもない大丈夫だよ』

時間の余裕はまだあるのにゲームを切った私に

オリアスは目を見開いてこっちを見て言った

そんなに驚くことだろうか？

いや、驚くことだな、私ゲームしてないほうが珍しいまであるもんな

そう自問自答しながらゲームのコントローラーをもとにあった場所へと戻す

そしてオリアスがやっている魔ウィッチのほうを覗き込んだ。

オ「っちょ！…あのさぁ、、」

『え、なに？』

なぜか急に怒ったような態度を現したオリアスがため息をつく。

(特にエイムが必要なゲームでもないようだし、

邪魔したわけでもないとおもうんだけどなぁ)

ゲームを覗き込みながら怒ってしまった理由を考える

オリアスはたまに、よくわからないところで怒ることがある

もしかしたら自分が気付かないうちに

地雷に触れてしまっているのかもしれないけれど

よくわからず彼のほうを見ると、

さっきよりも近くなった距離に息が詰まる

魔ウィッチを覗き込むために近づいたけど、

近づいたことでよりわかる彼のきれいな目や長いまつげ、

サラサラの質の良い髪が、さらに鼓動を早くさせた

(にしてもきれいな顔だよなぁ、

顔がいいから惚れたわけではないんだけども)

それでも目を引くこのきれいな顔立ちは、

彼の家系能力を使わずともきらきらしているように見える

オ「…なに？俺の顔に、なんかついてる？」

『っ！いや、なんもついてないよごめん』

見すぎていたのか、彼も私の目線に気が付いたようだった

彼はゲームを止めたまま、私のことをじっと見ている

(あぶな、無意識に見すぎてた

好意のあることだけは、バレないままでいたいのに)

気づかれたときは一瞬焦ったが、すぐに冷静を取り繕う

それを見て彼は

「いや謝るほどのことじゃないけど」と言いながらゲームに視点を戻した

その姿を見てこの気持ちに気づかれていないと安心しながらも、

何にも集中できない今日、

長居するのはやめたほうがいいかもしれないと思い立ち上がる

それをみてまた彼が驚いたように私を見上げた

オ「え？なに？急に立ち上がって」

『…今日はもう、帰ろうと思って』

オ「え」

驚いたように私を見つめる彼の視線に耐え切れずに、少し顔をそらす

オ「…なんで？」

『いや…なんか、今日ダメな日で、？』

自分でもどう言ったらいいかわからない日を曖昧に伝えた