悪魔になった日 ページ2
目の前のゲーム画面を見ながらぼーっと考える
今思えば、ここ魔界にいることが当たり前のようになってきて
この状況に慣れてしまっている自分がいる。
というのも、私はもともと人間界で生活していて、
"普通"の人間だったのだ
いやまぁ、細かく言えばちょっと違って
そうだと思い込んでいた人間でないものなのだが
(…とはいっても完全な悪魔でもないっていう、、)
あの初めて"姉"が現れた日を思い出す
彼女は、あの日、私の前に急に姿を現した
ー−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「はじめまして、…って、これで通じてる?」
目の前に現れたのは大きな翼を広げたきれいな女性
彼女は様子を窺うように私を見ていて、
静かなほほえみでその大きな翼をゆっくりと動かした
(コスプレ?)
回らない頭を必死に回しながらそう考える。
コスプレにしては、翼の自由度が現実を飛び越えてないだろうか
それに、足が地面についてないように見えるのは、目の錯覚なのだろうか。
情報量が多すぎて、頭がパンクする
とりあえず話しかけてくれたのに答えようと思ったのもつかの間、
彼女が視界から一瞬で消えた
と思ったら体をがっしりとつかまれていて、
私の体は宙に浮いた
「うーん、ここじゃなんだから、"向こう"に着いてから話そうかな」
そんなのんきな声が私を担いでいる女性から聞こえてきて
その瞬間、地面があっという間に離れていった。
『…え?、、うぁあああああああああ!?!?!?!?!!?』
不幸体質である程度のハプニングを体験してきた私でも
今まで体験したことのない出来事に叫ぶことしかできなかった。
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作者名:らむねるねるね | 作成日時:2023年1月25日 22時