怪物 ページ40
仮にも同級生だし、簡単に死なれると何か嫌だ。
でも、これから呪霊と戦っていくんなら、死刑より前に死ぬこともあるのかも・・・
「なんだ、貴様が頭ではないのか」
不意に、虎杖くんでも五条さんでもない声が聞こえた。
驚いて振り向くと、何と虎杖くんの頬に口が現れていた。
『へぇっ！？』
「力以外の序列はつまらんな」
しかも喋る。
虎杖くんがバチッと頬を叩くと、一旦声は止んだ。
怖・・・
「悪ぃ、たまに出てくんだ」
「愉快な体になったねぇ」
受肉してるからなのか、宿儺は普通に喋れるらしい。
とっても不気味。
「貴様には借りがあるからな」
「あっまた！」
今度は叩いた手の甲に現れた。
どこでもいけるんだな。
ちらちら見えるギザギザの歯が、余計にバケモノ感を増幅させている。
「小僧の体モノにしたら真っ先に殺してやる」
「宿儺に狙われるなんて光栄だね」
宿儺に物騒なことを言われても平然としている五条さん。
確かに五条さん、宿儺圧倒してたけど・・・
やっぱり五条さんは強いのか、と改めて認識する。
「やっぱコイツ有名なの？」
「ん？うん・・・」
「私がご説明しましょうか！」
『わっ！って、エーミールさん』
いきなり後ろから声がした。何かこういうの多いな？
いつの間にかエーミールさんが背後に浮いていて、こちらを覗き込んでいた。
『ゾムさんは？』
「まだその辺うろうろしてると思いますよ」
高専に入った途端いなくなったと思ったら、勝手にふらふらしてたのか。
まあ彼らは私以上にこういう場所珍しいだろうし、しょうがないかな。
「そういえば今村、こいつ誰？」
『えーとね、私と契約してる呪霊。敵じゃないよ』
「ああ、申し遅れました。私、エーミールと申します」
「虎杖裕二です。スゲー、軍服かっけー」
ぺこり、と律儀にお辞儀をするエーミールさん。
虎杖くんもお辞儀を返す。
いい子。
「日本に来てから、この国の呪術史のことを調べました。両面宿儺についても」
「ふーん。じゃあお願いしよっかな〜」
「はい！」
エーミールさんは顔を輝かせ、私達の前に進み出た。
今まで生活してきてわかった事だけど、エーミールさんは自分の知識を他人に共有するのが好きらしい。
ただ、予備知識とかは飛ばして言っちゃうから、たまに全然わからなかったりするんだけど。
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ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - フラッペさん» コメントありがとうございます！嬉しい言葉をありがとうございます。只今執筆が遅れている状態ではありますが、続編の方も気長にお待ちいただければ幸いです。これからもこのシリーズをよろしくお願いします！ (2022年2月7日 9時) (
レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 初めて見ましたが余りの面白さに一気見をしてしまいました！！この後の、登場人物の動きがすごく気になります。作者さんのスピードで更新していただけると幸いです！これからも応援しています！！！ (2022年2月6日 23時) (レス) @page50 id: 95d319f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネズミ?(プロフ) - ソーダ@炭酸檸檬さん» 分かりました。返信ありがとうございます。これからも頑張ってください！ (2022年1月14日 18時) (レス) id: 7eb719262b (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただきありがとうございました。下に書いた通り、話が出来上がり次第パスワードは外しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - ネズミ?さん» コメントありがとうございます！この作品を閲覧いただきありがとうございます。続編はまだ執筆が進んでいないので、話が出来上がり次第パスワードを外します。それまでお待ち下さい、すみません。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーダ@炭酸檸檬 | 作成日時：2021年2月10日 12時
