自覚 ページ25
俺らが行けばええやん、と髪を弄りながらオスマンさんが言った。
それはとてもありがたい提案なのだが。
『先輩達に何かあったら嫌ですし。万が一、っていうか絶対に起こるであろう危険な事象から逃すのは私しかできないから。皆さんは呪霊だから、先輩達がパニックに陥っちゃいます』
危険から守るのは皆しかできないけど、逃げるよう指示するのは皆には無理だ。
いっぺん事が起きれば見えるようになるらしいが、先輩達は危険な呪霊と皆を見分けられない。
いくら皆が人型だと言っても先輩達は知らないのだから、彼らに従う可能性は低い。
「まあ、Aちゃんが決めた事ならええよ。俺らは事が起きたときに守るだけや」
鬱先生が珍しくかっこいい事を言った。
割と感動した。
いつもこんな感じならいいのに。
「という事で、行きたい奴は今夜出かけるぞ。A、時間は？」
『あ、えっと・・・これです』
先程先輩から送られてきたメッセージを見せる。
「この時間は家に二人がおるな・・・」
『一応言っておくと、二人に許可を取るのは難しいです』
親達も流石に夜間の外出は許してくれないだろう。
しかも結構遅い時間だ。
「窓からいけばいいんじゃない？Aは抱えて」
ひとらんらんさんがサラッと凄い発言をした・・・
窓から行くのはもう正直慣れたけど、私抱えられるの？
「まあそれが一番現実的やな」
「流石にAが飛び降りるのは無理やろうし」
何だか普通に話が進んでるけど、誰も違和感を持たないのはおかしくない？
私一応JKなのですが。
「じゃっ、そゆことで。今夜が楽しみめう」
「解散〜」
会議が終わってしまった。
駄目だこれは。
まあ私主人だし、そのくらいは我慢しておくべきなのかな・・・？
何だか流されている気もするが、そのことについては考えないことにした。
そろそろ主人としての自覚を持たないと。
『そういえばオスマンさん、何で楽しみなんですか？』
「ん？だってそこまでAちゃんが怯える呪物なんて面白そうやん」
どういう事？
「呪物も呪霊みたいにランクがあってな。四級とか三級レベルなら、そこらへんにも落ちとるんよ」
なるほど。
たまに“呪いの人形”とかあるけど、あれも呪物なのかな。
「Aちゃんが怯えるレベルの呪物なんて、一級か、下手したら特級かもしれへんやんか？そんな物と出会えるなんて、心が躍ると思わん？」
思わないです。
まあ、オスマンさんがいいならもうそれでいいです・・・
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ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - フラッペさん» コメントありがとうございます！嬉しい言葉をありがとうございます。只今執筆が遅れている状態ではありますが、続編の方も気長にお待ちいただければ幸いです。これからもこのシリーズをよろしくお願いします！ (2022年2月7日 9時) (
レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ(プロフ) - 初めて見ましたが余りの面白さに一気見をしてしまいました！！この後の、登場人物の動きがすごく気になります。作者さんのスピードで更新していただけると幸いです！これからも応援しています！！！ (2022年2月6日 23時) (レス) @page50 id: 95d319f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
ネズミ?(プロフ) - ソーダ@炭酸檸檬さん» 分かりました。返信ありがとうございます。これからも頑張ってください！ (2022年1月14日 18時) (レス) id: 7eb719262b (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - 碧さん» コメントありがとうございます！最後まで読んでいただきありがとうございました。下に書いた通り、話が出来上がり次第パスワードは外しますので、それまでお待ちいただけると幸いです。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ@炭酸檸檬(プロフ) - ネズミ?さん» コメントありがとうございます！この作品を閲覧いただきありがとうございます。続編はまだ執筆が進んでいないので、話が出来上がり次第パスワードを外します。それまでお待ち下さい、すみません。今後もこのシリーズをよろしくお願いします。 (2022年1月14日 8時) (レス) id: e2773ed03f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーダ@炭酸檸檬 | 作成日時：2021年2月10日 12時
