【wrwrd】契約した呪霊達はどうやら異国の幹部だったそうで。【呪術廻戦】

意外 ページ20

「あ、おった」
「ん？おお、Aとロボロ！」

無事にロボロさんと合流し、コネシマさんも少し遠くのお店で見つけた。

というか、またふらついてたの・・・？
さっきいなくなったのも、本当は自分が興味を引かれたからじゃなかろうか。

「で、コネシマ？今までお前がやってたこと、ちゃんと説明せんかい」
「え？あ、そう？」

ちょっとブルーになっていると、ロボロさんがコネシマさんの行動について尋ねてくれた。
ちゃんと聞いておこうとコネシマさんを見上げる。

「えーと、俺がそこらへんうろうろしとった事な？あれは言うなればマーキングや」

マーキング？
マーキングって、いわゆる犬とか動物がやるあれ？

そんな事を口に出すと、ロボロさんが吹き出した。

「おい、言われてんぞチワワ(笑)」
「はぁ！？俺は犬っころちゃうわ！」
「でもお前チワワなるやん」
「それは・・・おん」

チワワになる？
コネシマさんがチワワに？
トントンさんが最初ミニブタだったみたいに、コネシマさんも変身出来るのだろうか。

・・・それにしても、チワワて。

『意外に可愛いですね』
「だから言いとうなかったんやっ！」

どうしよう、コネシマさんがキャンキャン吠える子犬に見えてきた。

「うー、あー、それはおいといてやな。お前、知らん呪霊の気配が怖いんやろ？」
『あ・・・はい』

気まずげに視線を逸らして言うコネシマさん。
呪霊に呪霊が怖いというのも後ろめたくて、私も視線を落とした。

「せやから、俺の匂いで上書きしたろうと思ってな。そこらへん歩いてみ」

上書き？
言われた通りに歩いてみると、確かに知らない気配が消えている。
かわりに、いつもの家と同じような雰囲気を感じて、安心して歩くことができた。

「何や、お前そんな事しとったんか」
「グルッペンに言われててん。こいつを不安がらせても面倒なだけやって」

相変わらず言葉はキツいが、ともかく本当に私のためを思ってくれていた。
そのことがただ純粋に嬉しくて、思わず頬が緩む。

『ありがとうございます、コネシマさん』
「・・・こんなガキでも、お前は俺らの主人やからな」

照れ隠しか？なんてロボロさんにどつかれているコネシマさんは、何だかとても頼もしく見えた。
心無いとは言われてるけど、ちゃんとした所もあるんだな、なんて。

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