鬱病の子供達。【d!】【男主】

なま ページ36

今に至る。

A.side

どうすればいいの…！！

話を聞いてあげる？

ダメだ…逆に混乱して…

"いらない"

"めんどう"

"なんで僕が"

"そんなことぐらい"

"いっそのこと死んじゃえ"

『違う…』

tn「せんせ………」

みんなの目は点としていて今にも泣きそうで。

"僕に頼るな"

"うるさい"

"ひとりで"

os「どしたん…」

zm「A……」

"僕が"

"叶えてあげる"

"僕の魔法で"

『あっ』

kn「なんか思いついたんか！？」

『ちょっと待っててよ』

彼らに笑顔で応えてあげられる。

走って事務室の自分の机の引き出しから太い紐を取り出した。

彼らのために。

彼らの部屋に着くと"彼"に問う。

『ゾムくん、少し別のお部屋でお話ししよう』

zm「ぅ…ぅん…」

彼の手を引いて誰もいない406号室に行く。

そして真っ暗な406号室の椅子に彼を座らせる。

鍵をかけて。

zm「なに…する…の…」

『だいじょーぶ、少し目、つぶっててよ』

zm「ん…」

彼は目を閉じた。

僕のやるべきことはただ一つ。

彼の首に紐を巻いて。

『これは君の罪を償うために大切なことなんだ、恨むなら自分を恨むことだね』

zm「えっ？」

ぎゅっと。

ぐっと。

zm「ｶﾞｯﾊｧっ…や"め…」

『悪いね』

zm「これ…あげ…」

ポッケからぼろぼろのリナリアを取り出しながらなくなっていった。

『…』








あれ？

僕なにしてんの？

なんで？

ゾムくん？



おかしいな‥‥

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